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モンゴメリ日記 日本語訳の紹介

KEISEN

   「モンゴメリ日記」は桂宥子先生が、カナダ・オックスフォード大学出版局の公式翻訳者となり、1989年に日本でその一部の出版が行われました.。 しかし不幸なことに、その後、出版社の解散という事態に見舞われてしまい、出版が不可能になってしまいました。日本の読者にとっては非常に残念な状況でした。幸い10年後、立風書房より引き続き出版されることとなり、現在では、カナダ・オックスックスフォード大学出版局版1巻を3巻の本として読むことが可能になりました。桂宥子先生と、モンゴメリー日記の出会いと翻訳については日本語版後書きに詳しく紹介されていますので、是非ご覧ください。

立風書房版 モンゴメリ日記 内容

KEISEN


モンゴメリ日記 1  1889〜1892年
サブタイトル 「プリンスエドワード島の少女」


「赤毛のアン」はこの日記から生まれでたのです
14才〜15才 おしなべてとても幸せな年
15才〜16才  初めてのラブレター 
16才〜17才 私は作家になれるだろうか?
   表紙写真はモンゴメリ11才、両親と離れて暮す孤独な時代のポートレート。
 
 

立風書房 桂宥子訳 ISBN4-651-12707-x \1,600
 



 
モンゴメリ日記 2  1893〜1896年
サブタイトル 「19歳の決心」


 2巻では、学校の勉強、入学試験に懸命な学生時代のモンゴメリを見ることができます。女学生時代のモンゴメリと、日本の女子学生の姿は、本質的に余り変わらないのでは、と訳者も後書でコメントしています。 

表紙写真は教員免許を取りにカレジに通う19才の頃 
 
 

立風書房 桂宥子訳 ISBN4-651-12705-3 \1,600



 
モンゴメリ日記 3 1897〜1900年
サブタイトル 「愛、その光と影」


 学校を卒業し教師となったモンゴメリに愛の嵐が待ち受けています。婚約はしていたのすが、別の男性をめぐる熱感情の嵐が巻き起こります。当時の女性を取り巻く封建的な社会環境のなか、モンゴメリの心は自由と社会的な規範の間を揺れ動きます。&nbs

表紙写真はモンゴメリ24才、大きく心の揺れ動く嵐の試練の時代です。

立風書房 桂宥子訳 ISBN4-651-12706-1 \1,600




桂宥子先生からのメッセージ

 翻訳をされた桂宥子先生より「モンゴメリー日記」ホームページをご覧の皆様への メッセージをいただきました。先生のモンゴメリ日記に対する真摯な熱意が伝わってきます。
KEISEN


モンゴメリ日記ホームページに寄せて

  『モンゴメリ日記』の素敵なホームページが出来ました。もし、今モンゴメリが生 きていたら、これを見て、何と思うでしょう。きっと「インターネットがあったら、 私の青春時代はもっと楽しかったのに」と言うことでしょう。というのも、だんだん 年をとり、頑固になる祖母と暮らしていたモンゴメリは、次第に他人との社交を絶つ 生活を強いられていったからです。そんな折り、孤独な彼女に開かれた社会の窓は、 「文通」でした。複数のペンフレンドを通し、モンゴメリは外国の情報を得たり、様 々な意見の交換をしたりしています。今後、このホームページがモンゴメリを愛する 人たちの共通の「窓」となり、互いに交信できたらよいと思います。
 『モンゴメリ日記』の愛読者はそれぞれにモンゴメリの魅力を感じておられること でしょうが、私は彼女のまじめな生き方が好きです。何事にも真摯に取り組み、精一 杯努力するところです。その姿は、アンに勝るとも劣りません。少女モードがいなけ れば、決して少女アンは誕生しなかったでしょうし、名作『赤毛のアン』は生まれな かったことでしょう。そこで、日本の多くの読者に彼女についてもっと知って欲しい、 長くその記憶にとどめて欲しいと思いました。『モンゴメリ日記』の原書は、それな りに魅力的な本ですが、日本語版は、モンゴメリの生涯を顕彰したいという私の思い を込めて、エディトリアル・デザインされています。『赤毛のアン』の作者の生きた 証しが日本に正しく伝えられるように、細心の注意を払いながら、慎重に『日記』紹 介の仕事を続けていきたいと希望しております。
 この夏は、ニュー・ブランズウィック大学の奨学金により、『野生の一族』の作者、 チャールズ・G・D・ロバーツの故郷を訪れ、同大学の収集したロバーツ関係資料を 研究し、彼の作品の舞台を見学します。その後、プリンス・エドワード島大学で開催 される「国際モンゴメリ学会」に参加する予定です。新たな知見を得て、ロバーツや モンゴメリの翻訳に活かしたいと思っています。

2000年4月  桂 宥子



桂宥子先生のプロフィール
立教大学大学院(英米文学)終了
元トロント公共図書館「少年少女の家」児童図書館館員
現在 岡山県立大学助教授 

主な著書
「アリス紀行」(東京図書)
「理想の児童文学を求めて」中公新書

共著
「世界児童文学概論」(東京書籍)
「ジャンル・テーマ別英米文学児童文学」(中京出版)等、

主な翻訳
「ブッダの生涯」
「娘たちのマザーグース」
「野生の一族」

「モンゴメリ日記/プリンスエドワード島の少女」
「モンゴメリ日記/19才の決心」
「モンゴメリ日記/愛、その光と影」   (立風書房) 
「赤毛のアンのクックブック」(東京書籍)
「人魚姫」(ほるぷ出版)等々があります。


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