6月19日、natsuko 、必勝を祈願
あこがれの勝利の女神、ニケの像
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とりあえず市内観光
午前中は市内観光。
ノートルダム寺院、オペラ座、凱旋門、エッフェル塔をとりあえず「見て」回る。
コンコルド広場のジュール・リメ杯を模したシンボルはすでに撤去されている。
どこに行っても昨日より、クロアチア人、日本人ともに増えている。
その他メキシコ人や韓国人、世界中のサポーターがパリに集結しているみたい。
その後、オペラ通りでTCを現金に換えて昼食、歩いてルーブル博物館(あ、美術館か)に向かう。
今日もパリは暑かった。すっかり日焼けしてしまいました。
一日や二日では見きれないと言われるルーブルを、わたしは2時間で見てまわることに。
あらかじめ、見たいもの(ニケの像、ドラクロワやジェリコーの絵画など)を
決めて館内のマップと照らし合わせてルートを覚えていたはずなのに、
やっぱり最後は出口を探して30分くらい迷ってしまった・・・
翼を持つ勝利の女神、ニケ(英語だとナイキ)は、オーレのかさまさん制作による
フリエ共通バナーのモチーフです。
エーゲ海の海中で発見された時からすでに首と両腕は行方不明。
東銀座の某ビルにあるレプリカと違い、表面は明るいベージュ、
台座は古代の軍艦のへさきを模しています。(と思う)
昔からあこがれていたニケの像、やはりずばぬけて美しく、力強く、それでいて優しい。
もちろんフリエの優勝と日本代表の勝利を祈願して、像に向かって
密かに祈りをささげて来ました。
だから大丈夫、明日は勝ちます!
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夕方からナイジェリアvsブルガリア
ルーブルを後にして休む間もなく地下鉄を乗り継ぎ、
ナイジェリアvsブルガリア戦の開催されるパルクデプランスへ。
車内はナイジェリアのサポーターでぎっしり。駅に着くたびに歓声と拍手に
迎えられて新たなサポーターが乗り込んでくる。
チケットのないわたしはあえて所持金は1000フラン(約2万7千円)。
これでGETできなければあきらめがつきます。
ところが駅を降りてスタジアムに向かうといきなりダフ屋(こちらでは合法)がチケットを握って
声をかけてくる。完全な買い手市場のよう。
700の声に首を横に振るとすかさず500の声が。
予想外の展開に思わず笑顔でメルシー、メルシーといいながらお札を出してしまった。
ツアーの方より安いのでは。
ちなみにチケットを売ってくれたのは多分プロではなくナイジェリアサポーターの少年。
事情は聞かなかったけれど、ナイジェリアサッカー協会分のゴール裏、7列め。
ところが席に行ってみるとそこはナイジェリアのサポーター集団、NFSCスーパーイーグルスの
真っ只中。おまけにすでに他人が座っている。
困っていると彼らのひとりが手招きをして別の空席を指差す。
どうやら座席の指定はみんなで無視して、グループ同士が固まるように
融通しあっているらしい。スタジアムの係員も空席を探しては
チケットに関係なくひとを詰めていく。
ストイチコフも好きなわたしですが、必然的に、にわかナイジェリアサポーターに。
ちょうどお土産を買ったときの緑のビニール袋を持っていたので、
見よう見まねでリズムを合わせ、緑ビニを振り、適当に歌う。 |
まるで世界のサポーターの見本市

なんとなく横浜国際に似ている
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先制にわくナイジェリア側

生カヌー、生アモカチ・・・
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身体能力、違いすぎ!
試合結果はご存知の通り、ナイジェリアが20番(イクペバ)の非人間的な身のこなしで
DFをかわし、左に蹴ると見せかけて足首だけで右にシュート、
前半に先制点をあげて結果的にこれが決勝点となり1−0で逃げ切る。
とにかくナイジェリアの身体能力の高さは驚異的だった。
相手も同じ人間なんだから何が起こるかわからない、
とかよく言われますが、あの運動能力はとても同じ人間とは思えない。
はっきりいって反則です。
ストイチコフのボレーもすごかったし、すごい回転でクロスバーを左から右まで
一瞬で走っていったボール、一瞬同点かと思いました。
ゴール裏の一角以外は赤、白、黄色、さまざまな色のお花畑のようで
どうも対戦国以外のサポーターが予選きっての好試合を期待して
大挙して押し寄せているみたい。
試合が膠着した後半以降、席を立つひとも目につきました。
ナイジェリアのサポーターは太鼓とトランペット、声の応援が中心で
最初から最後まで終始同じリズムで同じ曲を歌いつづける。
中心的なリーダーは複数、最前列にいて身振りと手振りで応援を指揮している。
試合と関係なくあちこちでもめごとが起きていてちょっと恐い。
見えないから座れ!とか、みんな立って応援しよう!とか、なぜ声を出さないんだ!
とか怒鳴りあっている。(想像)
でもちょっと試合が動くと、きれいに忘れて見入ってしまい、後には引かないらしい。
終了後、選手たちがサポーターのところまであいさつにくる。
すぐ目の前にに生カヌー、生イエキニ・・・・見に来てよかった! |
いよいよ明日、クロアチア戦
少し遅れてスタジアムを出ると、松木さんが歩いていた。
ついなれなれしく、松木さーん!と手を振ったら、にっこりとあいさつを返してくれた。
現在パリでは、勝ったチームのサポーターは信号を無視して車を止めながら
交差点の真ん中で歌い踊ることが許されているらしい。
信号のてっぺんでビッグフラッグを振るサポーター、どうやって上ったのでしょう。
食事をしてホテルに戻っても、あの耳にこびりついた太鼓のリズムが
どこからか聞こえてくる。勝ったサポーターは眠らないらしい。
夜明けまでは、勝ったチームのサポーターがパリの主役になれる。
道をいく各国のサポーターが次々に握手を求め、肩を叩き合う。
みんなサッカーを好きな仲間。国籍も民族も区別なく、みんな自国の代表を
誇りに思い相手に敬意を払う素敵な仲間。
でも、けっして結果は譲らない。
明日、パリの主役になるのは、わたしたち日本のサポーターです!
natsuko from Paris.
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サポーター集団のリーダーのひとりと
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