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2001年4月8日
その3 「あれは・・・共感・・・です」!
お雛さまの頃,山形県で地域の管理者・経営者対象のセミナーでお話をする機会がありました。
外は小雪がちらつくお天気でしたが,会場は40名くらいがびっしりと座り,その熱気で熱いくらいでした。お話したテーマは「人を育てるキーポイント」ほとんどの方々が 私と同世代?あるいは年上とお見受けしました。とりわけ 最前列の端にかなりのご高齢と思われる女性が熱心に聞いているのが目に入りました。 1.5Hの講演の後,司会者が「質問は?」と訊くと,すかさずその女性が手を上げたので,一瞬わたしは「何かしら」とタジロイダのです。
彼女が話したことは…
「わたしは昭和16年に始めて仕事につきました。そうですね…今でいうJA(農協)でしょうか。そのとき 上司だった方が,電話というのは 顔が見えない分,親切に丁寧に応対しなさい,と厳しく指導してくれました。今わたしは 製麺会社を隣にいる息子(40代半ば)とやっていますが,本日のお話しを聞いて 若いときに上司からいわれたことを思いだして,本当に懐かしかったです」山形弁で語るその話に,会場は静まりかえって 聴き入りました。
帰り,飛行場まで主催した自治体の課長さんが送ってくれました。
「あの 女性の言いたかったことは何だったんでしょうねえ…?」と私が問いかけたら「あれは…共感…ですね」と答えてくれました。
共感か!…暖かい思いが,ジワジワーっとわたしの胸に広がっていきました。
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