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2002年5月10日
その3 熱い人
まさか こんなに熱い人に出会うとは予想だにしなかった
2002年の2月まだ残雪の秋田に行ってきた
ずーっと前から行ってみたいと願っていたその場所で
一人の熱い青年に出会った
年齢は30代の半ばか
「30分」という予約だったのに,彼は熱っぽい口調で語り続けた
キリスト教の始まりからなぜ「ここにこの教会が建てられた」のかを
外観はこんなに質素なのに,,,
その人は ギリシャ正教の神父だった
いつもは公開していない小さな古い教会を訪ねたときのこと
秋田弁でとつとつと説明してくれた
わたしの質問にも,ひとつひとつ丁寧に答えてくれた
真っ直ぐにわたしを見つめて
目をそらす事さえ,許さないような 熱っぽさで
教会を辞して 車に乗ったらぐったり
「なぜ あんなに熱心だったのでしょうか?」
同行の人に問うた
「それは,,あなたの聴き方が,彼の何かを動かしたのですよ」といわれた そうではない
むしろ,彼の情熱,,,,それは~への,信仰への,自らの仕事への情熱がわたしの何かを動かしたのだったから
中には明治の女流画家山下りんのイコンが,,,
真ん中がメ熱い人モその左が私,右はお世話になった秋田県の職員の工藤さん
<大館市・北鹿ハリストス正教会聖堂,日本最古の木造ビザンチン様式>
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