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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2004年7月24日

その3 1舞台1万円也

私がかっぽれを習っているのは豊島区の目白です。豊島区でいわゆる<踊りを教えている師匠の団体>があるのです。この組織が毎年5月の日曜日に豊島公会堂で<おさらい会>を開きます。

今年もこの会に2舞台、他のお弟子さんとかっぽれを踊りました。この出演料(見る人ではなく、踊る人が払うお金!!)が<1舞台1万円也>なのです。たとえば 6人で踊れば1万円を6で割る、10人なら1000円というわけ。そこで 私の師匠は「10のお稽古より1の舞台が大切」とばかり、度胸試しもあって「出なさい」と勧めるのです。

なんと当日は10.00から始まって夕方17.00過ぎまで休憩なし、舞台では次から次へと<踊り>が披露されます。お客様の半分は?お化粧や衣装のまま 客席で仲間を見ている出演者たちといっていいでしょう。お客様は無料です。

    

出番が終わると、わたしは1.5Hほど 進行係として幕の袖で「次の出演者がちゃんと袖にきているか」の確認をする担当になりました。
舞台はもう80歳?と思われるおばあちゃんが踊っています。その袖で、おそらく 客席からは見えないでしょう!? こちらも70歳くらいの師匠が一生懸命、踊りの振りを舞台のお弟子さんから見えるように踊っていました。
袖で待つ間「わたし、心臓が飛び出しそうよ」という60代のおばさまもいたり。舞台裏、舞台の袖は出演者の悲喜こもごもの顔があります。

数年前にこの会へ始めて参加したとき、厚化粧のおばさま、おばあさまを見たとき「なんてグロテスク!!」と思いました。でも 今年は違いました。
「70になっても80になっても こうやって自分の好きな踊りを一生懸命踊っているなんて、素敵だなあ」と素直に感動してしまいました。<1舞台1万円也>は 決して安くはないけど、、、高くもないなあと。

    

    


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