平井ゆき子事務所


トップページ

プロフィール

現在の活動

ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー


トップページのバックナンバー


メール mailはこちらまで
yukikoh@gol.com

Copyright (C) 2006
Hirai Yukiko. All Rights Reserved.

ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
green_line
2004年11月10日

その3 アサーティブネスを広めたい

このおしゃべりコーナーでも 幾度となく書いている<アサーティブネス>だが、最近 ますます このアサーティブネスの重要性を痛感している。
 日本語では<率直な自己表現>と訳しているが、わたしはもっとわかりやすく<言って気持ちのいい、言われて気持ちのいいコミュニケーション>と説明している。

「言いたいことが うまく伝えられない」と悩んでいる人は多い。しかし、実は それ以前に「何を本当に伝えたいのか」自分の中でクリアになっていない場合がほとんどだ。さらに 掘り下げてみると、「自分の意思・気持ちをきちんと把握しないまま、あいまいな表現をしている」ことが 根本にあるといっていい。

 自分の内面の声を聴く以前に<相手がどう思うか><こんなことを言っても 受け入られない>という 他者評価に目が向きがちだ。


 <アサーティブネスの4つの柱>は 誠実・率直・対等・自己責任だ。
特に 組織内のセミナーでアサーティブネスを実施するとき、ネックになるのが、<対等>である。
「組織とは 上下関係があるから 上の人には対等になれない」という“捕らわれ”が多くの人にある。果たしてそうなのだろうか?
もちろん 組織人としてのコミュニケーションをとるとき、特に仕事をすすめる上では 上司や会社の方針をまず理解しなければならない。
 しかし、ある事柄について考え、意見を述べるとき 「上の人には対等になれない」という“捕らわれ”から、まず 自分自身を解放しなければばらないのではないだろうか。

 私も長い間、組織で働いてきた。生意気な社員だったと思う。20代の頃 ある上司との会話。
「――― 結局 これは なくなる仕事でしょ? やっていても 無駄ではないですか?」
と 上司に言った。
その時、言われた上司の言葉が今も鮮明に耳に残っている。
「担当者である 君自身は どう考えているのかな。君がしっかりとこの仕事の方向性を見据えて、提案しなくて誰がするの?」


 目先の状況に萎縮して、投げやりになっていた私の心を開放してくれたのだ。 <対等>に私を扱い、育成してくれたこの上司に今も心の中で 感謝している。

 組織で働くすべての人々に アサーティブネスを伝えたい。広めたい。

       

<< メニューへ戻る