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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2005年2月4日

その1 過去は変えられるか!?
    ―キャリアアップセミナーで感じること―


ここ最近 全国のあちらこちらでキャリアアップセミナーを担当する機会が多い。企業単位でも、公開講座形式でも。そして対象者は若手から中高年、男性も女性もいる。
このプログラムの冒頭で、私はいつも参加者に問いかけている。
「今日はキャリアアップ、あるいはキャリアプランについての講座です。したがって、これから、未来のこと・将来をどうプランニングしていくかということが、、大きな目的ですが、その前に今、自分がたっている現在地をしっかりと見つめることが大切です。そして、その現在地にたっている自分は、過去からの連続性の中にあるわけですね。その意味で、いままでの人生のプロセスをも、きちんと振り返ってみましょう。
  このプログラムを何度も担当してきて、私自身が感じることは<過去は変えることはできない、しかし 過去を新たに意味づけることはできるのではないか>ということです。
本日のみなさんの取り組みで、みなさんもこの言葉をどうお感じになるか、考えてみてください」と。



   

 実は<過去は変えることはできない、しかし新たに意味づけることによって 新しい、従来とは異なる過去になり得る>と講座で話してくれたのは、私のビジネスパートナーである坂巻美和子さんである。最初にこの言葉を彼女から言われたとき、「そうかなあ」と私は軽い気持ちだった。
 ところが私自身もこれまでの人生のプロセスをライフ・インベントリーに書き出してみて、どのような出来事が自分の人生に強い影響力を与えたのか洗い出してみた。その結果、もう 忘れてしまっている過去の経験・人との出会いや学んだ事柄が大きく色濃く、今の自分を形作っていることに気付かされた。
 さらに、さまざまな講座の場面で参加者の方々にライフ・インベントリーをやっていただくと、まさに みなさん真剣に取り組む。今までの人生のプロセスを振り返り、自己の成功体験を改めて認識する。同時につらい体験や失敗したこと、苦労したことも甦ってくる。しかし、誰しも自己の人生のプロセスを語る時は生き生きした表情になっている。「大変だったのは、苦労したのは、自分だけではなかったのだ」という思い、「わたしと同じような体験があるのね」という共感などが交錯する。そしてはじめて、今後についての視点をクリアに持つことができるようだ。

<過去は変えられない> しかし 今の自分が過去を意味づけることによって<変えられる>といっていいのではないか。それは これからの未来を考えるためには 必要な作業であるといっていい。


   


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