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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2005年5月7日

 人事異動はあなたが のびるチャンス!!

時々 雑誌から原稿を依頼されます。以下は書店の店員さんが読者である雑誌「しゅっぱん フォーラム」(トーハン発行)に掲載されたもの。どんな業種にも、応用できそうです。
   

しゅっぱんフォーラム '05年4月号

<人事異動をポジティブにとらえよう!>
 春は異動の季節です。人間というのは「慣れたところは楽だし、新しいこと ましてそれが未知のものだったら億劫」になります。でも、ちょっと視点を変えてみましょう。人が一生のうちで会える人もよく考えてみれば限られています。できる仕事もそう多くはありません。それならば、異動は「新しい何かを体験できる大きなチャンス」と捉えてみると、人事異動というのも「新しい自分に出会う、発見できる」大きな場といえますね。

<異動で自信をつけた女性>
 ある書店の経営者から伺ったこと。「おたくの会社では異動がありますか?」と尋ねたら「もちろん、やります」という即答が返ってきました。「マンネリ化防止、それと売り上げが落ちたら考えますね。3年がめやす」と次の話をしてくれました。
 
 社歴4年目のAさん(女性)大変 真面目で一生懸命仕事に取り組んでいたが、今ひとつ 成績が伸びない。担当売り場は CDやDVD、ゲームなどを扱っていた。結構お客さまも多く、活気がある売り場なのだが、Aさん自身は「どうも子供、若者との接客が苦手なんです、、」と思っていた。それを店長にも訴えていました。

 そして彼女は文庫の売り場に異動になった。1ヶ月2ヶ月、経つうちに、どんどん売り上げが上がり、彼女も大きな自信をつけたとのこと。
「何か特別の工夫をしたのですか?」と伺ったら「それが、特に何もこれといって目新しいことをやったわけではないんです。しいて言えばまさに基本に忠実にやったということです」という返事でした。

 とにかく売り場の棚を毎日毎日こまめにチェックして、欠本がでればすぐ発注。書棚をいつもきれいにして、わかりやすく並べる。よく棚を見ているから、本の動きをよく把握し、何が売れ筋かもキャッチするのが早い。お客様の間では「あそこに行けば、必ずほしいものが即手にはいる」という口込みが広まり、また本が動く。即 仕入れるという循環がうまくいったとのこと。
 おそらくAさんの個性・持ち味が異動によって花開いたのでしょう。そう、あなたにも隠れた才能が異動によって見つかるかも! 

     

<仕事の引継ぎで気をつけること>
1仕事を後任にわたすときは・・・・
では 具体的にどんなことに気をつけてやればいいのでしょうか。担当業務についてマニュアルがあれば樂ですが、現代の書店業務は日々変化しています。マニュアルに自分なりの工夫・知恵をつけ加えて後任者に渡す、説明することも必要です。
もう1つ 忘れてはならないことは「この売り場に来るお客様のタイプ」を引き継ぐこと。常連客には、きちんと「この人が後任です」とあなたから紹介するといいですね。そう言われた常連客は絶対悪い気持ちはしません。もしかしたら、あたたの新しい売り場にも顔を出してそこの売り場の本も買ってくれるお客様になる可能性も大きいのです。

2新しい仕事を覚えるときは・・・
前任者から基本的なことを教わったら、まずそれをマスターすることが大切。しかし同時にあなたなりの新しい視点で売り場・書棚を見てみてみる。並べ方・POPはどうか?そして何よりもお客様はどういう人が多く来店するのかも。
 ある店で雑誌・漫画コーナーでは、毎日たくさんの立ち読み客がたむろしていました。長い間、その光景が当たり前だったのです。でも、思い切って、、シュリンク(袋の表紙をかける)にしてみました。その結果、立ち読み客は減り、なんと売り上げも上がったのです。本当に読みたいと思うお客様は「本を購入する」「高い書籍でも買う」ということを改めて実感したということでした。
3まわりのへ人の配慮も忘れずに・・・
ここで忘れてならないことは、売り場は常にお客様から見られていることです。書店だけでなく、販売の第一線はみな同じです。「先輩が後輩を指導している場面」は、あなたも一度ならず目にしているはず。そのとき、的確な指導・注意しているならお客様も好感をもちますね、お店自体に。ある先輩は「できるだけバックヤードに呼んで、注意する。それも注意は5分以内に。そして注意することは1つだけ、あれもこれも言わない」とコツを教えてくれました



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