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2005年8月14日
1.もう、あなたもやっている!?ポジティブアクション
今年になって いろいろな場で「ポジティブアクション」がらみの研修を実施しています。直訳すれば「積極的な、肯定的な行動」ということですが、企業内では次のような内容を意味します。99年に男女雇用均等法が改正されたとき「働く現場で今なお現存している男女の差別を解消するための政策、行動(ポジティブアクション)を促進せよ」という内容が盛り込まれました。「2005年の今になって、なぜ?」という疑問をもたれるかもしれませんが、政府(厚生労働省を中心に)がかなり本気になって 各企業に「どういう具体的な取り組みをおこなっているか」の確認を行っており、そのため「何かやらないとバスに乗り遅れる!?」という危機感が、ようやく企業に高まってきているようです。
わたしは<ポジティブアクションの促進のためには 大きく2つの面からが必要>であること。具体的なアプローチとして、女性だけに頑張れ、頑張れといっても駄目、働く女性の身近にいる管理者(その前提として経営者の)の意識改革もあわせてやっていかなければならないと、強調しています。
さらに企業の経営者と管理職サイドにとっては<退職者の再雇用制度、女性の管理職への積極的登用>など制度面の充実と、<日ごろから部下の女性へ育成の視点をもつこと・仕事を任せる>など身近なことがあると思っています。制度面でも各社いろいろな取り組みを 先進企業ではすでに実施しています。が、わたしが声を大にしていいたいのは「管理者自身が日々の仕事の場面でもっと 女性を育成して活用する姿勢をもってほしい、せっかくの人材を無駄にしていないか」という点です。
だから、難しく考えなくても「もう、すでにやっている管理者はやっている」ということ。この機会均等法が改正になる前から、そう20年も前から、女性社員の多い企業で「女性社員の育成と活用」というテーマでわたしは管理者研修を実施してきました。
でも 依然としてこのテーマは期待するほど、進んでいません。企業格差がますます 広がってきているなあというのが実感ですね。
わたしは女子学生に就職についてアドバイスするとき、単純に大きな会社、知名度がある有名企業だからというだけで企業を選択しないよう話しています。
「女性の役職者はいるのか?」「女性にどういう仕事を任せているのか?」よくよくチェックして企業を選択するようにと。
過日もあるポジティブアクション推進のための管理職研修で「女の子」「女の子」を無意識に連発するメンバーがいて、愕然としました。
訊けばその女性は「年齢は38歳です」というではありませんか。「女の子」と言われて、喜ぶ?働く女性は、、、現代では皆無ですから。
さて、あなたは? あなたの上司は いかがですか?。
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