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2006年9月3日
その4 真夏の読書
「人力車が案内する鎌倉」 「凍」 「ウルトラダラー」
「かもめ食堂」 「ガール」 「あっこちゃんの時代」
「像の背中」 「王たちのセックス」
あなたは これらのうち何冊ご存知ですか?あるいは読みましたか? 上記はわたしがこの夏読んだ「小説」や本の題名です。
そして 実はこれら全部は私ではなく友人Yさんのセレクトです。彼女は札幌在住の同世代の働く女性で、無類の読書家。「わたしが読んだ本ですが、気にいってくれたら」と段ボールで送ってくれました。
6−7月の出張のとき、ハードカバーのこれらの本の中からを1冊だけもっていき、飛行場までの電車の中、飛行場での待ち時間などに読みきりました。
特に「ウルトラダラー」は以前読んだ「ダビンチ・コード」同様、ページをめくるのももどかしく一気に読みました。沢木耕太郎の「凍」も圧巻でした。主人公の山への情熱もさることながら、その主人公の夫婦に肉薄していく沢木自身の執念には圧倒されました。
本屋に行くのが好きです。「読まなくても、その本を選択したときからすでに読書が始まっている」と言った友人がいました。これも真実。ただ、友人の選択をまるごと受け入れて「読書する」という行為も、またなかなか面白い体験でした。それも1冊2冊ではなく、かなりのまとまった数を読んだことはYさんの思考と嗜好をある意味でなぞる、ということでした。
本を読みながらYさんが熱く語っていたことを思い出したり、次回Yさんと会ったときに「この場面のこと、この登場人物について話してみよう」と思ったり。いつもは本と向き合うのですが、そこにもう一人介在する、という新しい発見がありました。
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