2007年5月1日
その5 会議は踊る!?
仕事でも、プライベートのボランテアの場でも実に会議が多い。昨年から大学の授業で「会議運営の実際」という科目を担当している。いわゆる ファシリテーターとしてどう上手に会議を運営していくかという内容である。
しかし、現実の会議場面でいつも遭遇すること。司会役、ファシリテーターの力量は確かに重要であるが、それ以前に会議に参加するメンバーの参画意識と発言のしかたも大きく会議の成果を左右する。つまり会議のその場だけでなく、いかにモチベーションをあげてメンバーに参画してもらうかも大切である。そのために 事前に会議の段取りを計画しておくことや参加者への情報提供も欠かせない。
先日 次のような場面があった。
そろそろ会議が収束の方向に向かった頃、メンバーの一人が長々と発言をした。「発言の趣旨はわかりました。――で、 どうしたらいいとお考えですか?」と司会役のわたしは問いかけた。沈黙があって「、、、、 そう言われても、特にどうしたらいいか よくわからないのですが」という返答。
状況説明の話は概して長い。もちろん、それも時には必要だが。ただ発言とは「―― だから、こうしたらいいのでは」とか「みなさんは どう考えていますか」という、次のステップへの意見がないと困惑する。場が停滞してしまう。
「だた、単に語りたい人もいるのだから、そういうときは我慢強く聴く。場合によっては聞き流すことも必要かしらねえ」と、会議の後で参加メンバーの一人と確認した。
日々このような場面を経験して、まさに“生きた勉強”をしているといっても過言ではない。
右端が私。その隣が町内会長さん、左の二人がマンション管理組合の理事。 |
<< メニューへ戻る
|