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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2007年7月1日

3.学生たちの横顔


1) 「素敵な絵葉書、ありがとうございました」

 GWの合間、5/1−2に友人と小旅行に行った。沖縄の友人が「ぜひ、行きたい」といった群馬県にある冨広美術館。わたしは3度目だったが、はじめて浅草から東武電車・わたらせ渓谷鉄道を乗り継いででかけた。ところが5/2は通常の大学の授業がある日、私は友と別れて宿を10:00に出て、まっすぐ東京に戻ってきた。

 16:00過ぎからの授業にセーフ。GWの合間だったので、どれくらいの学生が来るか?と懸念したが、思ったより欠席者も少ない。そこで「今日、お休みをしなかったみなさんへのプレゼント」と 冨広美術館の絵葉書を1枚ずつプレゼントした。

 私の授業の最後にはいつも質問表を集める。そのとき、何名かの学生が「先生、素敵な絵葉書ありがとうございました」と直接わたしにお礼を言ってくれた。それだけのことなのに、なぜかとても嬉しかった。






2)「僕はガンバリマス」

ある担当クラスの中に、韓国からの男子留学生がいる。明るいほのぼのとした人柄で他の学生からも好かれているようだ。

授業で「わたしは韓流ドラマが好きです」と話したら、その授業の後 廊下で「先生!」と彼から呼び止められた。「先生、ぺ・ヨンジュンの“初恋”(すごく初期のTVドラマ)まで 知っているなんて、、、びっくりしました」そしてややあって、わたしの目を見てきっぱりとこう言った。

「僕は一生懸命やりますので、どんどんあててください。ガンバリマス」と。
「はい、わかりました。これから ガンガンあてますよ」と返事した。嬉しそうな顔をして帰る彼の後姿がとてもまぶしかった。






3)「先生の顔が見たくてーー」

 夜の教員室。授業の前はわたしの他に誰もいない、そして誰にも会わない静かな部屋。トントンとノックの音がした。「はい」と返事をすると、昨年 授業をとった・部2年生の顔がこちらを覗いている。「どうぞ、私だけだから入って」というと、「私のこと覚えていますか?」と訊く。「もちろん!」というと、彼女は嬉しそうな表情でちょこんと前に座った。

 「先生の授業の前だから、いるかな、と思って。先生の顔が見たくて、、、来ました」と言う。昼間はかなり厳しい労働条件で働いています、といっていた。「その後 いかが?」という問いかけに「厳しいけど、なんとか元気にやっています。職場の人とも 今度旅行に行くんです、いい関係は保たれているので、、」と話してくれた。
「スミマセン、授業の前に、、、お邪魔して、、」と10分ほど話していった。

 こういうささやかな出会いが、わたしの教員生活のビタミンになっている。




写真は1枚目:富弘美術館パンフレットより
2〜4枚目:富弘美術館の絵はがきより


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