2007年9月1日
4 “宝塚”で見たこと、感じたこと
7月に久しぶりにわたし自身の勉強のため、関西・宝塚で開催された<アサーション・自己表現>のセミナーに参加した。
これはそのときの衝撃!?のシーン。
<その1> ロビーでカレーパンとあんパンを食べてもOK
「せっかくだから、本場 宝塚の歌劇を見てきたら」という友人の勧めもあって、新大阪で新幹線をおりてそのまま、宝塚劇場へ直行した。お昼を食べ損なったのでお腹がグーグーいっていた。歌劇の幕間、ロビーの売店を覗くと、<1個80円>という菓子パンや大福がバラで売っている。そして、ロビーのソファーで 結構みなさんがパクついている。
和服のおしゃれをしたお上品なおば様もいるが、下駄履き?に近い格好の関西のオバサン、お姉さんもいる。それではーとわたしも 安心?してお腹を満足させた。
<その2> 夜の街に整列して帰途につく宝塚音楽学校の生徒さんたち
21:00頃だったでしょうか。劇場そばのホテルに行く道すがら、制服姿の若い女性徒が数名ずつ、整列してぴんと背中を伸ばして歩いていくのに何回かすれちがった。「?」と思ったら、まだ若い(高校生の年齢ですね)スッピン(当たり前かな)の女性ばかり。
はっきりいって、すごい美人はいなかった。でも 何年か後、この中から大スターが出るのかもしれない。帰宅(たぶん寮)のときも<清く、正しく、美しく>歩くこと、おしゃべり厳禁というルールがあるのだろう。誰もためくちをきいていない。なんだか時代離れの感を覚えた、私だった。
<その3> プチホテルでは、わたしは“異邦人”だった
その部屋は硬い狭い2段ベッドがあって、バストイレ・そして朝食つきで1泊6000円。
ワンルームマンションを改造したものだろう。2Fにリビングルームがあった「ご自由にどうぞ!!」というので、入ってみた。20代から70代までの女性ばかり10名ほど、中には母娘もいた。みんなが宝塚歌劇を見に来た常連さんという風情。
「―― の○○はーーー ね」とか 話が弾んでいるが、私にはちんぷんかんぷん。
歌劇の演目、出演しているお気に入りのスター、そしてせりふまで みなさん頭に入っているらしい。
「歌劇に来たのではないの?」と問われて「いいえ、違います」と答えたら、もう全く無視というか、関心をもたれずかえって気が楽だった。(ちなみに演目は“バレンシアの何とかーー??”でした)
<その4> 出待ち、入り待ちー の熱くて静かな人々
次の日の朝、8:30過ぎ、劇場の前の道をセミナー会場へ急ぐ。と、その道の両サイドにはすでにおそろいのジャケットを来たファンの皆様が贔屓のスターごとにグループになって、これも整列していた。ぺちゃくちゃおしゃべりもなし。整然とじーっと お目当てのスターの劇場入りを待っているのだという。いやはや、その方々の思いはわたしには考えられないほど熱いのである。「ウイークデーはそれぞれ お仕事をして、週末に宝塚に吸い寄せられてくる人が大勢いますよ」とプチホテルで、ベテランのおば様から前夜伺ったばかり。
びっくりしたり、驚くことの多い“宝塚”だった。歌劇の舞台も堪能した。舞台に立つ人、それを目指している生徒、ファンの人々。誰もが 一生懸命 生きている!!そのエネルギーに触れた3日間だった。
セミナーの収穫は? もちろんありましたが、それより何より ーああ、宝塚― でした。
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