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2008年1月1日
3.結論を出すプロセス ーマンションの会議運営で学んだことー
大学で「会議運営の実際」という授業を担当している。
わかりやすくいえば<ファシリテーターの役割>を会議・グループ討議の演習を繰り返して学んでもらう。そのノウハウを実際のわたしのマンションの自治会運営の場で実践していることは、前のこのおしゃべりコーナーでも書いた。
2007年は ほぼ毎月のように、理事会や総会を運営してきた。そこで、大きな発見があった。
参加者の意見をできるだけ出していただき、合意を得る。これは当然のことではあるが、そのプロセスは会議の運営者が考えているほど、容易ではないことが実感できた。
ある問題について、会議にかける。その前にその問題について情報を収集して、おそらくこういう結論になるのではないか、と推測して会議に臨む。ところがこちらが思うような結論に至らない。その原因はなぜか? はっきりしていることはその問題についての情報が、その場の参加者には運営者より、圧倒的に少ないからである。
したがって、参加者に意思決定してもらうだけの情報をわかりやすく伝えることを怠ってはいけない。さらに、その問題が大きく費用もかかるものであればあるほど、<その場での意思決定・合意を得ること>は難しい。
では どうすればいいか。わたしなりの活論は<時間が必要>ということである。
会議の運営者であれば、情報もたくさん持っている。「こうすればいいのでは」という結論も、自分の中ではある。しかし、合意形成のためにあせってはいけない、ということを学んだ。問題を提起して、参加者がそれを持ち帰り検討し、結論にいたるまでには熟成する時間が必要だ。ひとりよがりにならないために<時間>は大切な要因である、ことをしみじみ実感できた1年だった。
【写真:BOTEROの絵はがきより】
−このボテロは なぜか?太目の女性をよく描いています。
ユーモアがあって いつも 私は元気をもらってますー |
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