2008年5月1日
4 芸を磨く、芸を楽しむ
かっぽれを習い始めて、早13年目になりました。いちおう基礎の5曲というのがありまして、それは<伊勢音頭・深川・奴さん・大津絵・かっぽれ>という演目です。おかげさまでこの5つはマスターしましたが、それはあくまで手順序を覚えたというだけ。毎回 お稽古のたびにこの5つをおさらいするのですが、その度に「ああ、そうだったのか」と師匠の踊りをみると発見があります。
今日は久しぶりに歌舞伎「葛の葉」を見てきました。早代わり、や幼子を抱えながら「障子に毛筆で字を書く」など見せ場もたっぷり。圧巻はラストシーンの花道で<子供への未練を残して狐が去る>場面。花道のすぐそばの座席でしたので、役者の汗まで飛んできそうな近さで、、見ることができ、その芸に圧倒されました。単に踊りというだけでなく、顔・表情・全身で思いを表現していました。すごいなあ!! これだけの芸を身につけるまで、どれだけの時間とエネルギーを費やしたのでしょうか。楽しみながらも、“精進する”という言葉をかみ締めていました。
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