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2008年9月1日
1.女性の活用はトップの意識改革から
−“希望”を感じた若い経営者の発言−
8月中旬、ふるさと新潟県のS市で「女性の活用推進」セミナーがあり、シンポジウムのコーディネーターを担当しました。
およそ70分講演した後、引き続いて90分のパネルデスカッションの司会もやりました。終了後、在来線を乗り継いで新潟から新幹線で帰途につきましたが、心地良い疲れと満足感でいっぱいでした。
パネリストは 雇用機会均等室長さん、そして地元の企業のトップ2人。3人の男性、いずれもまだ40代とお見受けしました。
当日、昼食をとりながら打ち合わせして、およその構成・進め方を決めて臨みました。改めて、“ナマの醍醐味”を実感しました。参加者(およそ40名、ほとんどが女性)の熱意によって、パネラーもまた触発されます。質問も予想以上に出て、またそれによって思いがけなく!?生ナマしい 職場の事例が披露されました。「これだけは言わせてください」というトップの熱い言葉も出ました。
「女性活用で苦労したことは?」の問いかけに「肝心の女性自身が昇進のチャンスを与えても“私にはできません、無理です”としり込みをすることです」という答え。「――で そういう場合はどうしたのですか?」というつっこみに対して「“あなたにはできる”“あなたしかいない”と 徹底的にほめてモチベーションをあげるようにした」とのこと。
また従来、トイレの掃除や昼食の後片付けは女性社員の仕事であったが「女性社員からの申し出により、女性だけでなく社員全員でやるように改革した」という事例も披露されました。「おそらく男性社員の内面ではかなりの抵抗があったと思いますよ、でも今ではむしろ男性も掃除や後片付けをやることによって、前よりキレイになりました」とのこと。
この他にも<在宅でできるように仕事のシステムを変えた><ISOの取得に向けて女性だけのプロジェクトを立ち上げ任せた>など、さまざまな身近な改善・改革の実例が紹介されました。
たぶん、成果がでた大きな要因は明確なトップの方針がありそれを徹底できる会社の規模にもあるでしょう。しかし、何よりもわたしの次の世代の企業トップが男女の偏見無く社員全体の意欲・能力の向上を考えていること、結果業績アップにも結びつけていることを目の当たりにして、<希望>を ひしひしと実感しました。
世の中は動いている、変化している。たとえそれが期待するスピードでなくても。−いつも いつも私の心に言い聞かせている思いですが、これを確信できた1日でした。
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