2009年7月1日
1.五月病を克服できました!
―仕事の手ごたえを実感して
もしかして誰にでもあることかもしれませんが、「どうもうまくいかない」「相手の反応が少なくて自信がなくなる」と感じることが、コノ春は続きました。五月病?かなと、自分を慰めて、でもなんとなくスッキリしないなあと思っていた矢先、ささやかな嬉しいことがありました。
一つは 大学の<会議運営の実際>という授業で。75分授業のうち、半分は講義、後半の半分はゲームやワークショップを取り入れて実践的な体験学習をやっています。この日は<話し方・聴き方>チェックシートを用いて、ペア2組が向かい合ってお互いの<話し方・聴き方>をチェックしあいました。話したテーマは「わたしのGWについて」です。
このワークショップの狙いは、いくつかあります。先週実施したゲームで気づいた<受容的な聴き方>を実践してみること、短時間ではあってもクラスメートの日常を相互に語り合い親しくなること、そして何よりも“評価”の難しさを体験してみることでした。
得てして、自分もできていないことを評価することには抵抗を感じます。が、他者を評価するときは“わたしもできていないのですが”というせりふはご法度。自分のことは棚にあげて評価のチェックをするよう、お願いしました。ふたをあけて見たら、その盛り上がりにびっくり!!
授業の後、いつも親しく話しかけてくる男子学生がこういいました。
「今日の実習は奥が深いですねえ。3分間 ずーとしゃべってしまったけれど、少し内容を短くして、相手から質問を受けるようにすれば良かったです。この授業で体験することは会議だけでなく普通の生活の中でもすごく役にたつことばかりです!!」
二つめは、某公務員の管理職対象で研修をやったときのこと。この日は研修後、懇親会があって参加させていただきました。研修の緊張感がとれて、全国から集まってきたさメンバーはそれぞれビールや焼酎の飲み物を手にして、話に花が咲いていました。中で最も若いとお見受けしたメンバーが近づいてきました。
「今日の先生の講義内容で、すごく勇気づけられました。実は私の部下は年上が多く、 それもいきなりこの春の転勤で私は異動したばかり、まだどうしたらいいかー迷っていました。でも、今日の話を聞いてやはり原則にのっとってやってみよう!!自分に できるのはこれだーと思いました」
この日は<コーチングの概要>というテーマを担当しました。半日では十分とはいえませんが、特に「相手をきちんと評価する・傾聴する・参画を促すことが大原則である」と強調したのです。講義の途中で小さなゲームを取り入れて、その後ゲームを体験しての気づきを発表してもらいました。「では3人の方に自発的に発表していただいたら、次へ進みます」と私が言うと、「はい」「はい」とたちまち3人が手を上げてしまいました。懇親会の場では、「僕も発表したいと思っていました」という声が複数の人からあがりました。 嬉しかったです。メンバーの率直な声がわたしの心に染み入ってきました。
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