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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2009年11月1日

2.再会 そして ぺ・ヨンジュンのプロ意識


9月末の2日間、東京ドームで<ぺ・ヨンジュンのイベント>がありました。なんと思いがけず、私も行くことができて<ナマ ヨン様>を初めて拝顔。イベント後も、しばらくは“ボーっ”とした日々を送りました。(笑)
 書きたいネタはたくさんありますが「なぜ、私がチケットをゲットするのは不可能とヨン様ファンなら誰もが考えるイベントに行くことができたのか?」と「ヨン様のプロ意識に感銘をうけたワンシーン」に絞って書きます。

その1「なぜ 私が行くことができたのか?」



それは イベント5日前くらいの突然のメールが始まりだった。K・Fという女性からの
「私のことを覚えていますか?」という文章を目にしたとき、鮮やかに4年前の冬ソナーツアーのことを思い出した。6名という少人数だったし、一人での参加はこの静岡の女性と私だけだったから。「また会いましょう」と別れて、それっきりになっていたのだった。

そのKさんはすでにイベントに行くつもりでチケットを購入していた。が、ふとわたしのことを思い出してくれて「今、ネットオークションで落札できそうなのでーいかがですか?」という内容だった。もちろん、すぐにOKの返事をメールで出して、そして本当にツアー以来、4年ぶりの再会になったのだった。

 夜のイベントの前の地下鉄・後楽園駅の周りは騒然!!としていた。明らかにヨン様に会いに行くであろうと思われる中年のオバ様たちの塊が、一定の方向を目指して動いている。朝の新宿の都庁へ向かう人々の群れのようでいて、やっぱり違う。みんなにぎやかでおしゃれしていて、興奮しているように見えた。

 その中で私たちは再会できた。4年というブランクが嘘のように、すぐに顔を思い出した。このイベントのチケットはなかなか手に入らないものだったそう。でもラッキーなことに直前になってやむを得ず行けなくなった人がオークションに出すこともあるとか。それをゲットして私に声をかけてくれたKさんだった。

 そして、3時間後、まだ祭りの興奮が残っている私たちは歩いて15分の私の家までたどり着いた。夜の更けるまで、ヨン様について心ゆくまで語り合ったのだった。

その2 「プロ意識に感銘したワンシーン」

ぺ・ヨンジュンという俳優は完璧主義者であるーとよく言われている。2日目のイベントは彼が1年間かけて取材・執筆した本「韓国の美をたどる旅」のプロモーションのためだった。1日目にご一緒したKさんは 静岡に帰ってしまったので、以下はKさんへのレポートである。

Kさん

今夜も素晴らしい夜でした。アリーナ席はそのまま、1・3塁側席は昨夜より観客席を減らしていましたが、それでも司会者は「4万5千人」と声をあげていました。昨夜同様に司会者のインタビューにぺ・ヨンジュンが答えるという時間が多かったのですが、特に印象的だったワンシーンをぜひあなたにお知らせしたいと思います。

 ドームは暗い闇の中です。その暗闇の中に1つだけスポットライトがあたってセリの底から、小さなセットとぺ・ヨンジュンが 立ち上がってきました。セットといってもベンチとその傍らに赤い懐かしい形の郵便ポストがあるだけです。
ぺ・ヨンジュンはそのベンチに座ってノートを開いて、(一瞬、本を朗読するのかと思いましたが、、)その上に1枚の葉書をおきました。このまだ白紙の葉書が大きなスクリーンに映し出され、私たちは息を潜めてこれから起きることに集中していました。

彼はペンを取り出し、その葉書になんと!!日本語で文章を書き始めたのです。「長い旅を終え、戻って参りました」というのが最初の文章でした。おそらく時間にしたら10分程度ではなかったかと思います。美しい日本語で、それもきちんとした楷書、正しい筆順で一字一字丁寧に葉書の余白を埋めていきました。その彼の手元がそのままリアルタイムで大きなスクリーンに映し出されているのですから、ヨン様ファンとしては、ため息がでそうな、、緊張と陶酔の時間でした。書き終わった葉書をさりげなくポストに入れて、このシーンは終了。われんばかりに、拍手でした。



どうですか?わたしの筆力では十分に伝えきれないのですが、このシーンがイメージできるでしょうか!?
もちろん、このイベントには演出家がいたでしょう。でも、かなりの部分でぺ・ヨンジュン自身の希望・意図が反映されていると感じました。
1日目のインタビューでは「体調が悪く高熱を出したので、日本語を忘れた」と言っていましたが、少なくてもこの葉書の文面は完璧に覚えて臨んだと思いますよ。おそらく何回も何回も、練習したことでしょう。そのプロ意識には、本当に心底、脱帽しました、私。

本当にこのたびはあなたに「ありがとう」の言葉しかありません。よく、私のこと覚えていてくれましたね。4年の間にお互いの人生にさまざまなことがあって、お互いが少しずつ成長していることも実感できました。あなたとの再会は、私にとってこの秋の素晴らしいプレゼントになりました。また、お会いしましょう!! お元気で。



『韓国の美をたどる旅』
ぺ・ヨンジュン (著), 根本理恵 (翻訳)

 



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