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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2010年5月1日

2.別れの挨拶

春は出会いと別れの季節です。この春は期せずして3人の仕事がらみの人からお別れの挨拶メールがきました。

 一人は例の“国の事業仕分け”で彼女の仕事が無くなり、その職場であった財団そのものも消滅。結果、今までのキャリアを活かした新しい仕事の公募があったので、挑戦して採用されたという挨拶がありました。

 二人目はある自治体の中堅男性職員。「他の自治体に出向して学んできます」という連絡がきました。この人も大変優秀で、短い仕事でのおつきあいでしたが、的確な視点でお互い意見・アドバイスを交換しあって気持ちよく仕事ができました。

  そして三人目は某銀行の人事部に長くいた40代の女性。「新人時代しか営業店の経験がないので、不安ではありますが、また一から現場の仕事に取り組んでみます」とメールに書いてありました。

三人三様の「理由」ですが、なぜか“今”という時代を象徴しているような気がしました。
三人とも、“できる人”ですので、また新しいフィールドで、きっと活躍するだろうと、確信しています。そして、こういう“旬の職業人”と共に仕事ができたことを幸せに感じています。

実はもうひとつ、私にとって大きな別れがありました。それはコンサルタント会社で働いていたときの先輩との永遠の別れでした。わたしは大学まで男女共学、さらに兄弟も男の中の女性一人だったので、いわゆる女性の先輩として始めて会った人でもありました。
生意気な私に論理的な説明をいつもきちんとしてくれ、しかも粘り強く指導してくれました。唯一尊敬できる身近な女性でした。40歳53歳そして60歳を超えてから、3度もガンと闘い、わたしの前を駆け抜けていきました。
「ありがとうございました。あなたと出会えて、平井は成長しました」と、爽やかに微笑む遺影にわたしは、別れの挨拶をしました。




 



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