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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2011年1月1日

4.“桜席”で歌舞伎を楽しむ

友人のご縁で、大阪城公園で小屋をつくっておこなった平成中村座(中村勘三郎)の千秋楽を見ることができた、それもめったにとれない桜席という席で。そもそも桜席なるものが如何なるものかも知らなかった。普通の大きな既成の劇場には存在しない観客席である。たまたま、平成中村座のように、自ら小屋を建てて芝居をうつから、このような席もつくることができるらしい。

  一言でいうと、舞台上の席あるいは舞台裏も見える席ということ。幕間には 桜席は(舞台左右の一番前 それぞれ10席くらいしかない)はすっぽりと幕の中に入ってしまう。だから幕間に、舞台装置の転換や出番を待っている役者が準備運動でストレッチをやっているのだって見ることができる。反対に幕が下りたとたん、池に落ちて死んだはずの役者が池からはいあがって退場するーなどいう姿(もちろん、桜席以外の客席は見えない)も見えるのである。

  あとでこの席で ナマの芝居の醍醐味を堪能した友人とした会話。「いやあー 面白かったねえ。でも、舞台のからくりがわかって楽しかったけど、お芝居そのものにはちょっと集中できない席だわね」「ほんと! ほんと!」

 この小屋はお大尽席というのもあった。もちろん正面で美味しいお弁当つき、さらに役者との記念撮影あり、お車による送り迎えありーだって。もちろん、こちらはお財布の面からいってもパス。大いに楽しんだ大阪の夜、芝居小屋・桜席だった。
 
 



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