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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2011年3月1日

2.それぞれの転職―  納得のいく働き方・仕事を求める人々


2011年も 早3月。まもなく わたしにとって最初のゼミ生が卒業式を迎えます。
企業へ就職した者、家業の手伝いをする者、進路はさまざまですが、学生という立場から本格的に社会の一員としてスタートすることになります。“がんばれ、人生はこれから”と心からエールを贈ります。



 ところで 最近、わたしの周辺で転職ラッシュが続いてい ます。

Hさんは45歳、ミセスで中学生のお子さんあり。ずーっと派遣社員として事務職で働いてきましたが、思うところあって某大手保険会社の契約社員になりました。昨年秋に新聞による公募を見てチャレンジ、数十倍の中から選ばれました。契約社員になると派遣社員より、かなり収入は減る、仕事も今まで経験したことのない新しい分野、さらにどちらかというと“人と接するよりPCとにらめっこ”でややストレスがたまりそう。
もろもろ迷うこともあったけれど、「今この時代に採用されたチャンスを活かそう」と決心したそうです。入社してから、結構業務知識の勉強も必要で試験もあった。頑張り屋さんの彼女は「ペーパーテスト私は100点とったと思ったら、99点でした」とケロリと言い放ちました。さらに「せっかくの職場だから、保険関連の資格もとっておこうかな」と。彼女のパワー、いい意味でのしたたかさに、心から拍手!!です。




もう一人は49歳の女性Nさん。「転職するなら40代のうちに、最後のチャンスが今だ」と思い立ち、昨年末に新卒で入社した会社を退職。挨拶にいくと同僚が「もう行先は決まっているの?その年令で大丈夫?」と心配してくれたそうです。
彼女にとって転職のきっかけは「人が好き、だから人と接する仕事をしたいと思っていたのに、どんどんデスクワークへ追いやられそう」と感じたから。退職を決心してから、今までのネットワークを駆使して、大学の講師とキャリアカウンセラーの職を得ることができました。「つくづくタイミングって大切だなあと思いました。大学は ちょうど今(12月―1月頃)頃、次年度のカリキュラムを考える時期だったので、問い合わせて良かったようです。それと平井さんからアドバイスうけた“自分を売り込む書類に手抜きをしないで書くこと”もすごく参考になりました」と報告を受けました。




そういえばちょうど1年前に、研修で出会った男性(34歳)が住宅産業から保険会社へ転職をしました。管理職としてもこれから期待できる人材でしたが、本人の「家に関わる仕事もやりがいはありました。でももっと直接的に深く人の役にたつ、財産についてアドバイスできる仕事につきたい」という思いが、転職の引き金になりました。彼も元気で活躍しています。

もはや、終身雇用の時代ではありません。優秀な人であればあるほど、個を活かす働き方・仕事を選んでいく。「満足できるかどうか」自問自答している。“採用”されたことをチャンスとして自分の成長の糧にしている。

それぞれの人の転職のありようから、私自身も大いに刺激をうけました。






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