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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2011年3月1日

3.韓 国 ひ と り 旅


1) なぜ 一人旅を


2010年末に何年かぶりで、海外一人旅をしてきました。行く先はお隣の韓国でした。

そもそも、“冬ソナ”で火がついて韓流ドラマにはまっている私ですが、仕事で出会った女性Mさんと話をして、ばっちり目覚めてしまいました。パックツアーで韓国はおそらく数度は訪れているのですが、自分の足で目で行ってこようと決意しました。(なんと、大げさな!?)
たまたまドラマを見ていたので、韓国を身近に感じていたのがきっかけです。が、もっと根源的な動機は「自分で調べて、行動して楽しむ力が自分に残っているのか」を確かめにいった旅のような気がしています。 <写真とイラストは安東の観光パンフレットより>


2) やさしい人々― ガイドさん・道を教えてくれたビジネスマン・観光案内所の女性

<ガイドさん>

空港にガイドさんが迎えにきてくれ、ホテルのチェックインまでサポートしてくれました。契約はガイドさんとはここまで。あとはフリーで最終日に自力で空港までいくことになっていました。ところが、このガイドさん(52歳・女性)が「お客さん、おひとりで寂しそうだから 夕ご飯をご一緒しましょう。私のおごりです」というではないか。
この際だから、お言葉に甘えてーという気持ちでマッコリとチジミをたらふくご馳走になりました。ソウルについて最初の夜だったので、本当に嬉しかったですね。




<町で道を教えてくれたビジネスマン>

今回の旅の最大の冒険は、バスで田舎まで小旅行をしたことです。安東(アンドン)というソウルからバスで4時間。地下鉄を乗り継いて、高速バスに乗りこんだときは、本当にほっとしました。
というのは、友人Mさんから詳しくバスターミナルがある地下鉄の駅をきいていたにも拘わらず、その駅を乗り越して、間違った駅で降りてしまったのです。それでも、その間違いに気づかずに、トランクをゴロゴロ引っ張って歩きだしました。でもどうもおかしいなあ?と気づいて、地下鉄の駅に引き返そうかどうしようかと迷ったときのこと。朝の通勤時間だったのでバリバリ、ビジネスマン(40歳くらい・男性・ネクタイ、スーツをびしっと決めていた)が歩いてきました。彼はわたしのつたない英語を一生懸命聞き取って、丁寧に教えてくれました。「あなたは 地下鉄の駅を間違ったのです。一駅 戻ってください、バスターミナルはすぐその目の前です」と。





<観光案内所の女性>

仕事柄、親切なのは当然としてもソウルでも2か所、そして田舎の安東でもお世話になりました。極めつけは、安東の女性。完璧!!な日本語で、「サバ定食とマッコリが飲みたい」というわたしの希望を聞くや否や、即座にお店に電話してくれ「普通サバ定食は2人で食べるもの、でもサバを半分にしてくれますから、一人でも大丈夫」とアドバイスしてくれました。結果として、あまりの美味しさに、サバを追加してしまったのですが。
「今日は特別に仮面劇をやりますから、ぜひ 行ってみてください」と積極的なPRもばっちり。その舞台は真冬だったので、100名ほどいた観客の中で日本人は私だけ、「ジャパン!? 日本から来たの?」と司会者から韓国語で呼びかけられたので、私は大きくうなずきました。おかげで 仮面劇のプログラムをプレゼントされました。





3) ちょっと不思議な?感じの韓屋旅館
 

アンドンとソウルはRという韓屋旅館に泊まりました。わかりやすく言えば。京都の柊屋のような格式のある宿屋らしい。
実はびっくりしたことがあります。事前に予約していたとはいえ、名前もきかない、レシートもない、宿帳もなかったーということです。


安東河回村(アンドン ハフェマウルの全景)



アンドンでは2泊したのですが、会ったのは50歳くらいの男性のみ。彼が食事もつくってくれていたらしい。朝食のみだったので、「夕食のため外出するなら、いつでも必要なとき車で送るから声をかけてください」とここでも、日本語より英語が達者な彼と英語で会話しました。
ここはゆっくり歩いても2時間程度でひとまわりできる村、そっくりそのまま村人が生活しながら昨年世界遺産になりました。たぶん零度以下の気温にめげず(?)散歩もしましたが、あとはオンドル部屋で私はゆっくり持参した長編小説を読みふけっていました。昨年他界した作家・三浦哲郎の「白夜を旅する人々」を読み終えました。



  ソウルでも同じ系列Rに泊まり、韓国最後の2日を周辺の街歩きで過ごしました。そして、同じようにここでも、名前も聞かれないままシングルルームに通されました。
出発の朝、宿代を払う時「――ウォンです」と言われたので「あのー 焼酎を飲みましたので、、、」と申告したら「あっそう、ではーーウォンです」というアバウトさ。

「こんなんでいいの?」となんだか、こちらが不思議な気分になってしまう空間・人々でしたね。観光というより、今度は1週間くらい滞在したいなあと思いました。
ソウルでは2食付。おかげで、焼き肉は1度も食べるチャンスがなく、心ゆくまで韓国の家庭料理を堪能することができました。私にとって今までの韓国料理のイメージを覆す、とってもとってもやさしい味でした。



<R=楽古斎のポストカードより>



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