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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2011年11月1日

4.お墓 2題


<その1 ハイテクのお墓 > 

秋の日曜日、毎月の地域のお散歩会に参加したときのこと。

文京区本郷のとある路地を歩いていたらーメンバーの一人が「あーっ このお寺すごく面白いお寺です。私の知り合いが3人もいる(お墓に)のよ。この建物、実はお墓のマンションなのよ!!」と声をあげた。「行ってみたいでしょ!?ご案内しますよ」と言われるまま、その人についてゾロゾロメンバーが続いた。

1Fはまるで高級ホテルのロビーのように綺麗だし、ちょうどお彼岸の頃ということで 賑わっていた。受付でカードを受け取り、一同エレベーターで上がった。

まさにハイテクのお墓。カードでエリアの受付口へ行き、操作するとしばらくして目の前のガラス戸が厳かに開いて、墓石・お花(もちろん生花)・お線香の台が 現れる。
うまい具合にこのお墓の前は斜めに仕切り?があって、お墓にお参りしている間は外部から見えないし 心ゆくまでそのお墓の主と対面できるのだ。

「一番いいのは、何も持たないで手ぶらで来られるということーよ」と 案内してくれたメンバーの言葉。本当にその通りだ。しかも都心のど真ん中で、たくさんの魂がぎっしり詰まって住んでいる!?お墓のマンション。近親者・関係者が訪れたときだけ、「こんにちは」とお顔(そのお墓)を見せてくれるシステム。これを考えた(たぶんこのお寺の住職!?)人はすごい!! 非常にわかりやすくいうと、縦に長い駐車場のシステムと全く同じ。カードを差し込んで待っていると、ややあってお目当てのお墓が現れるーということでアリマス。

ウソのような本当のお話です。私がこの目で見てきました。



興安寺・本郷陵苑のホームページより


<その2 生きるためのお墓>


3年前に“自分のお墓”を買いました。自宅から、電車を乗り継いて約1時間、武蔵野の住宅街の一角にある公園墓地です。SSSネットワークにあるローズクラブというサークルもどきに属してこの会員になり、共同墓地の仲間に加えていただきました。透明なクリスタル風な墓標にすでに私の名前と生年月日が刻まれています。今200名ほどの会員がいて、現在数名の方々がこの美しいバラの公園の中に眠っています。
絶好のお墓詣り日和といえる10月の日曜日。年下の友人3人を案内すべく、新宿で待ち合わせしてランチの後、向かいました。

「明るい雰囲気ですね」「ここに来てお墓のイメージが変わりました」と、友人たちのコメント。折しも、この日はお墓の管理事務所兼カフェーでテノールのミニコンサートがあり、夕暮れ時からたっぷり2時間、情熱的な歌声に浸りました。主催者のご挨拶「よりよく生きるため、いつかはここに入るけれどそれまで楽しく生きようとーという趣旨でこういう場を作りました」とありました。

わたしにとってここは「よりよく生きるためのお墓なのだ」という、思いを新たにしました。



写真はローズクラブのホームページより



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