2012年3月1日
3.「なぜ、君は若い男に持てるンダ!?」
これは 10年くらい前、付き合っていた男性 そうですね 元彼(もと彼)から言われた言葉です。この言葉を実は 久しぶりに思い出して一人でニヤニヤしてしまいました。
いつ思い出したか!というと、大学の最後の授業で何名かの男子学生からのアプローチがあったから。アプローチといっても、他愛のない「お礼の言葉」だったり「先生、聴いてくださいよ」という話だったり「僕 ちゃんと単位もらえますよね」という確認だったりでした。
それと、授業を聴く態度について 口を酸っぱくして注意をしたおかげで 後半はかなり集中度も高く密度の濃い授業ができているなあと思っていた矢先のこと。それまで何度も何度も注意して本人いわく「僕はいじられキャラです、どうしたらいいですか?」と質問票に書いてきた男子学生が、横を向きながらおにぎりを食べて授業に出ていました。
なんと 最後の授業でのことです。
「Mさん わたしの教員生活の中で、おにぎりを食べて授業をきいていた学生はあなたが初めてよ。今日は わたしの歴史に残る日になるわね」と声をあげました。教室はシーンと静かになりました。一言で言えば“甘え”でしょう。許されるだろう、という気持ち。そしてもしかして「怒られたい」という気持ちもあったのではと、思います。
まさに親子ほど年齢の違う学生の話は、内容によって全くチンプンカンプンですが、彼らは受容・承認・評価を求めているのだと整理すると腹もたたないし、むしろ興味がわいてきますね。
冒頭の「なぜ、君は若い男に持てるンダ!?」に対してのわたしの返答。「うーん、持てるというのとは ちょっと違うと思うけど。たぶん若い男性に対してわたしは、いつも好奇心をもっていること。彼らを否定しないで興味深々で話をきくからじゃないかしらねえ。」と。
そうはいっても、肝心の学生から「この先生には話しても無駄、話が通じない」と思われたら、正直言って、アウトですね。そうならないためにもこちらも“女を磨きたい”し、若い感性を受け止められる感覚を持ち続けたいものですね。
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