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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2012年5月1日

1.今どきのビジネスマン、2人の意見



この春 懐かしい人との再会や刺激をうけた人との出会いがありました。
その中で、イケメンで「ナルホド」と思わせる会話をした2人の男性のことを紹介します。

(1) 「仕事が楽しいから、やっていける。日本のぬるま湯的な社会では生きていけない」   Kさん(35歳)

 

 2月に旅先で出会い、そのとき「わたしは4月初めにNYに行く予定」と話したら、「僕もNYに行くかもしれません、時間が会えば一杯飲みましょう」と約束してくれました。
そして NYでの再会。マンハッタンの私の宿まで出向いてくれて、そのバーで1時間半くらいおしゃべりしました。

彼は35歳で兵庫県の出身。日本の大学に入学したものの、すぐにやめてアメリカのコロンビア大学で数学を学んだ。金融の世界に入り、現在は香港の会社に勤務していたが、ヘッドハンテングで同じ香港の他社に移る、その間の休暇中。妻と3人の子供と「はじめての休暇を思う存分楽しんでいます。あと残された1か月の間に7か国くらい旅します」
仕事はかなりハードで金融のデーラーらしい。「わかりやすく言えば プロ野球の選手みたいなものですから、僕らの業界では どういう仕事をして成果はどうで、年俸はーー、みんなお互いを知っている世界です」
子供に対しては「僕は勉強しろ、とは言いたくないです。ただ勉強するとこういう世界があり、勉強しないとこういうことになる。ということを ちゃんと伝えたい。本人がやりたい、というなら それに対しては精一杯 援助したい」
香港では奥さんも働いていて、3人の子供は2人の住込みのメードが見てくれるから安心です、と。

全くてらいなく、率直に自分を語る姿はわたしには、とてもすがすがしく見えました。
「どうしても同じ業界の人とばかり話をしがちです。それでは世界が狭くなるので、平井さんのような全く異なる世界の人と話ができて楽しかったです」と言葉を残して、さっそうと去っていきました。




(2)「できるだけ会社からむしり取ってやろう、と思っています」 Mさん(32歳)

 

Mさんとは本当に長い付き合いになります。10年前まだ彼が大学の工学部在学中にパソコンのことを教えてもらったり、わたしのHPの作成を手伝ってもらいました。いわば私にとってPCの家庭教師のような存在でした。
その彼が大学院を卒業して、企業に入り転職をして、さらにシンガポールに転勤になり帰国して2つめの会社で働き続けています。彼も日本の金融関連の会社勤務。学生時代からのスリムな体型は変わりませんが、結婚して「来月に子どもが生まれます」とは、人生の大きな変化といえるでしょう。

学生時代から女性の権利・フェミニズムに興味と関心をもっていたので、時々それに関連したことを話した記憶があります。奥さんになった女性もしっかりした素敵な女性で、出産後も働き続けるとのこと。そして、「彼女の会社の規定で、入社――年したら産休がとれる、というのでうまい具合にそのタイミングで出産となりました」という。
一番 驚いたのは、彼が今勤務している会社の福利厚生がとてつもなくいい!!こと。住宅手当が「○○万円つきます」と2けたの数字をあげたのには、こちらがびっくりさせられました。今もまだそういう日本企業があるのか と。

おそらく、自ら口には出さなかったけれど やっぱりキツイ仕事をしているのではないかしら?と思います。本人は全くそれを語らない。むしろ「僕はできれば定年まで今の会社で働きたいですねえ。できるだけ、会社というところからむしりとっていきたい」と過激な言葉を穏やかな笑顔で話してくれました。32歳の男性が、こういう発言をするのがミスマッチのような、はたまた すごく納得させられたような、不思議な気分になりました。




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