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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2012年5月1日

2.メンタルヘルスの大切さ 
       ー うつ病になった同僚の周辺で働くこと


 メンタルヘルスの重要性が叫ばれて久しい。精神科医香山リカさんの著書にも「わたしはうつといいたがる人々が存在している」と指摘している。
うつといってもいわば、“心の風邪”のようなもの、あまり大げさにとらえずに適切な処置をして仕事にも復帰してほしい。これは 私自身もそう理解し、願っていることだ。

しかし、最近身近な友人の話から「うつ病になったと診断された同僚の周辺で働く人々に大きなストレスがかかっている」ことも知った。
特に営業部門など、企業の超過酷な職場にいた人がうつと診断され休職して治療する場合が多いという。医師の診断を経て、職場復帰するとき<もとの厳しい職場>ではなく、ややお客様との接点が少ない内部の<管理部門>にいくことが 一般的なようだ。
企業としては、仕事にソフトランディングできるように、最大の配慮をしているといってよい。それも十分理解できる。




うつと診断され、職場復帰した周辺で働く友人・知人たちの肉声である。

「その人に 上司が気を使っているのはわかる。でもその分、契約社員である私たちにかなりの負担がかかっているのです。もっと、直にその本人に注意・指導してほしいのに、彼女は職場復帰したばかりだから、、、君が気を使ってくれと こちらにしわ寄せがくるんですよ。」
「僕からは注意しにくいから、あなたから直接彼女に言ってくださいよ、と逃げ腰の上司がいますね」
「――そういえば、彼女とさっき話していましたね、何を話していたんですか?と わたしに聞いたりするんです」
「早い話が、“職場のお預かり社員”のそばで 働いていると、こちらに仕事のしわ寄せがきて大変なんです。でも 上司は、病気だからといって はっきり注意しないし、、」
などなど。

いわば、“うつ”を経験した部下に対して、はれ物にさわるような対応しかできない管理者が多いようだ。そしてそれらの人を抱えている部門で働く、特に契約社員はストレスを感じながら、それを胸にため込んで仕事をしている。
“うつ”は 治る病気と言われている。しかし、近年の職場での広がりに対して、どう対処したらいいか、本人も同僚も管理者もみんなが模索しているのが現状であるといっていい。

まさに管理者のマネジメントが問われている。“うつ”が特別のものでないことを理解し、本人への対応をすることが望まれる。そしてそれだけでは不十分だ。
何よりも他の職場のメンバーに対しても密なコミュニケーションをとり、協力を求める姿勢を明確にしていくことが、必要であろう。






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