2012年7月1日
1.アサーションの魅力 − 誠実の意味 ―
大学の3年生を対象に「人間関係論」の授業を担当しています。この中で、私はアサーションをテーマに「人間関係の中でのコミュニケーションの重要性」を教えています。
毎回の授業で最後に学生から質問やコメントを書いてもらい、次週の授業で解答としてプリントにして解説しています。
ある学生からのコメント。これがアサーションの醍醐味!!と嬉しくなりました。
過去を振り返ってみると自分の要求を伝えることができなかった経験が多くあることに気付いた。しかし、この授業でアサーティブに伝えると、言われた方がすがすがしい気持ちになるとわかった。率直に伝えることをこれからの自分の生活の中で実践していきたいと思う |
ある学生からの質問とそれに対しての解答
Q つきあっているのだから、“その人に合わせる”ということも必要ではないかと思います。我慢することと協調することのバランスを取るコツや、基準にしていることはありますか?
A とてもいい質問ですね。わたしの基準は“誠実”です。つまり“今の行動は自分の気持ちにウソをついていないかどうか?”を 自分自身に問いかけます。“ちょっと、不本意だけれども、今回は彼の希望を優先しよう”と自
分の中で納得できれば、相手の気持ちに合わせることもやります。 |
自分と相手に対して誠実であること。それは、自分の気もちに気づいて、ごまかさないことです。やりたいことはやりたい。イヤなことはイヤと認めていいのです。それを言葉にするかどうかは、自分の責任で選択します。
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