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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2012年9月1日

2.厳しい!?労働環境 ― 社会は変化している


  わたしの周辺の働く女性の話です。

すでに大手企業ではいわゆる事務職の女性社員を定期採用していないことを頭では理解していました。では、新しい社員は入社していないのか?すべて派遣や契約社員ということなのか?と疑問に思っていました。
大手企業の人事担当者の発言です。「はい、私は派遣でこちらに来て契約社員を経て、3年前に正社員になりました。こういうキャリアを経て社員になる女性も結構います」

<新卒派遣>という制度もあります。大学を卒業して派遣会社に就職、そこから<若い社員を求めている会社に派遣社員として>働き、1年後お互いのマッチングが良ければ正社員になることができます。ただ、こういう制度・しくみを理解していない今の大人(つまり学生の親にあたる世代)は「やっぱり正社員じゃなくては」と子供に言うようですね。
子供(特に現代の大学生)は、私が思っている以上に親の影響力を受けている、と感じます。

地元の友人の話。
長く働いていた会社を退職して40代後半で再就職活動をやり、ハローワークを通じて、めでたく就職できました。最初はパートの処遇だったのですが、職場で辞める先輩がいて契約社員になりました。彼女の編集業務のキャリアが買われたということでした。まさに彼女に実力があったこととタイミングが良かった例です。

大学の非常勤講師をやっている50歳の後輩。早々と「次年度は専任講師のみで授業を担当しますので、あなたの仕事は今年度で終了です」と告げられたそうです。「それでも、ギリギリでなくて、今 言ってもらえたから良かったです。これからまた就活です」と、決意を語ってくれました。

―日本企業の人を育てる風土は素晴らしい、と私は信じてきました。もちろん、今もその思いは変わりません。ただ新卒に対してきちんと教育できる会社そのものも、減ってきているのは事実です。まず、まとまって教育するほどの人数を採用しない。教育できる先輩・上司の層がいないなど企業サイドの事情もあります。
こういう現状を厳しいととらえるか? チャンスととらえるか?
かっての<古き良き時代のしくみ・システム>を懐かしんでいてもはじまらないのではないか。今のこの時代で働く多様性をみきわめつつ、その中でどう自分が対処していくのか、どういう働き方を選択していくのか、それぞれが答えを見つけていく必要がありそうです。






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