2012年11月1日
2.要求を伝えるためにー 言葉だけでなく
ここ数年、通っている美容室がある。
近いし、料金がリズナブル。
何よりも、経営者兼先生(美容師さん)がサバサバして、思い切りがいいから
が、少々難あり。
それは 自分の主張が明確でなかなかこちらの希望・要求が言いにくいと感じることが
あるから。
「それは 平井さんには似合いません、老けて見えるからやめた方がいいですよ」など。
さて、そろそろイメチェンをしたいと思い立ち、私なりに策を練った。
「今日はどれくらい切りますか?」
―「はい、此の通りとはいかないでしょうが、これ位前髪も短くしてください」
とわたしは持参した雑誌のグラビアを見せた。
「はい、わかりました」とバサバサ 切り始めた。
次に「色はどうしますか?」という問いにも
すかさず、グラビア・その2を見せた。
―「一気にこうはいかないでしょうが、将来的にはこういう渋いブルーにしたいんですよ」
「うーん、ちょっとこの色は難しいですねえ。でもブルーとグレーを混ぜてやってみましょう」と 取りかかってくれた。
「ありがとうございました。すごく気に入りました。しばらくこの路線でいきますから」とお店を出た途端、彼女が追いかけてきた。
「平井さん、陽の光の中でどう見えるか、ちっと見せてください」という。
お店の外で私の今“完成したばかりの頭”を見て、彼女は満足げ。
なんとなく、<プロの心意気>を垣間見たような気がした。
そして、口で説明するより<グラビア持参>の効果を実感した。
「やったね!?」と 自分で自分に問いかけていた。
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