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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2013年3月1日

2.命 を 考えた日


「500回余りのうち、2回めかな」と友人はつぶやいた。
わたしの山歩きのパートナーKさんの言葉
ここ20年ほど、高尾山周辺の山を歩いていて<アクシデント>に遭遇した確率は
非常に少ない
が、しかし その危険性は確実に存在するのだ

1月某日、冬枯れの高尾山・稲荷山コースを登った
ふもとから登り始めて小1時間したあたりで、数名の人だかりに出くわした。
道の脇に男性がひとり横たわって、懸命にその人へ人口呼吸を試みていた。
あたりは、緊迫した少し異様な空気がただよっていた
「心臓麻痺を起したので、今 救急の支援をお願いしたところです」




気になりつつも、私たちは歩き出した
途中、山の上の方から駆け下りてきた救急隊員2人とすれ違った
それから、10分くらいたった頃、ヘリコプターがすぐ其処まできた
嵐のような突風が枯葉を舞い上がらせて、木にしがみつかないと立っていられない
そこから 2人の救急隊員がロープを伝って降りてきた
まるでドラマを見ているような、、、

はたして、あの倒れていた男性は助かったのだろうか?

 

帰りの電車の中で、
Kさんから「君も知っている僕の友人Sが亡くなったよ」と知らされた
「えーっ癌を手術して お元気になったと、、聴いていたのに」
と わたしは絶句した
イタリア・フィレンツェのメジチ家について造詣が深く、
一度 勉強会でお話をしてもらったこともあった
彼の地元のボランテァの会でかっぽれを踊ったこともあった

年を重ねる、大人になる―ということは親しい人を見送り、孤独に耐えること
と 本で読んだことがあったが、

この思いが強烈に、迫ってきた 1日だった







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