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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2013年5月1日

3.“引き際は難しいねえ” ある男性との会話


右ひざの故障を少しでも和らげようと流水プールに通って早、5年が経過した。
名前はきっちりと覚えないけれど、お顔なじみが少しずつ増えてきて挨拶を交わす人が多くなってきた。
あるレッスンの後、あまりお見かけしない男性とお風呂(もちろん!!男性も女性も水着を着ているのです)で一緒になった。そのとき交わした会話である。


「―――― やっぱりねえ、仕事を辞めるというのは寂しいし、難しいものですねえ。なんだかお終い!!という気分になって暗くなりますよ」
私「そうですか、でも いつかは自分で自分の人生に幕を下ろさなくてはいけないわけですから。仕事を辞めて自分の自由な時間が増えて、どうしようこうしようと考えるのは楽しいんじゃないですか」
「うーん、そうですね。私は 米屋をやっているんです。でも腰やひざに故障が出て、医者に相談したら、、“5キロくらいまでなら、持ってもいいけど、それ以上はーー”と言われたんです。米屋ですからお客さんから20キロ、30キロの注文がきます。とても5キロまで、なんていっていたら 仕事になりませんよ」



すごくまじめで実直なおじさん。きっと仕事が好きで、お客さんからも好かれて長い間商売を営んできたのだろう。
「そうですね、いまあなたに言われて気が付いたけど、仕事を辞めて心おきなく(膝の)手術ができるんだーと思うと それは嬉しいことですね」と、ちょっと明るい声で話してくれた。

アメリカ在住の私の兄は<60歳になったら 即引退する>と決めていて、その年齢になったら仕事をしていたNYから即フロリダに引っ越した。その娘(つまり わたしにとっての姪)の夫はアメリカ人で高校の教員をしている。昨年、彼に会ったとき「もう数年あとだけど、55歳になったら即 仕事をやめるよ。それから後の経済は妻が働いてくれるっていうから安心」と言っていた。そういう彼の傍らで姪は「OKよ、だって10年間わたしはハウスワイフとして彼に養ってもらったから、今度は私が稼ぐわ」と屈託なく言い放った。



もちろん、個人差がある。ただ、私たち日本人、特に女性より男性のほうが<仕事を辞めて濡れ落ち葉状態>になってしまう人が多いようだ。もったいないなあ、と思う。わたしのボーイフレンドのひとりKさんから次のような話を聞いたことがあった。


「特にサラリーマンは定年が決まっている。だったらなおさら、その後どうするか?を自分で考えプランしておくべきだね。そして大事なことはどうしたいということを家族、特に奥さんによく話しておくこと。そうしないと、人生のソフトランディングに失敗するよ。僕の周りの人々について言えば、特に奥さんからは“できるだけ長く出向でもいいから、働いて”と言われるようだね。ちょっと可哀そうな気がするけど、、、」






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