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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2014年1月1日

4.見事な3人の女性に出会った旅 ―― 北九州から山口へ


ふとしたご縁で北九州の小倉・八幡・門司港 そして山口県の長府・仙崎を旅してきました。いつもの女性3人旅です。

スポットでは小倉の<松本清張記念館>と仙崎の<金子みすず記念館>が素晴らしかったです。展示の豊富さと展示のしかたの見事さは一見の価値があります。

でも 一番印象的だったのは3人の人生の先輩女性との出会いでした。



一人目は、この旅のきっかけをつくってくれてIさん。
75歳で現在も東京で社労士のお仕事をしつつ八幡にある老人ホームと行ったり来たりの生活。小ざっぱりしたお部屋はIさんの人柄がわかる小さな可愛い置物が何気なく飾ってあって、ご自身の生活を大切にされていることが伝わってきます。
ちょっとした美味しいお料理の工夫など、いろいろ教えていただきました。東京では目いっぱい人に会って、仕事もする。八幡では、のんびりとお料理したり韓流ドラマに浸っていますとのことーこういう暮らしが私にもできるかしら?とわが身を振り返って考えさせられました。
















二人目は仙崎までのJR電車<みすず号>の女性ガイドのFさん。
たぶんお年は60歳前後でしょうか。こよなく金子みすずを愛していて、車窓からの風景説明だけでなく<みすずの生涯・紙芝居>の語りにも熱が入ります。ベレー帽をおしゃれにかぶって、乗客ひとりひとりに目配りをして声をかけていました。
「みすずは詩人としての生涯を全うしたかったのですよ、だから自死する前日の写真も一人で撮ったのです。子供がいながら、子供と一緒の写真は残していなかったのです」と。
今もみすずのことを学んでいますと語ってくれました。








三人目は仙崎のみすず記念館で待っていてくれた地元のボランテアSさん。

こちらも70歳くらいとお見受けしました。次から次へとみすずの詩が口をついて出てきました。
みすずが暮らした仙崎の通りを歩きながら、「この角からあの寺の桜を唄ったのです」と彼女が生きていた時代が彷彿とする臨場感のある説明でした。つい「みすずの研究者の方ですか?」と伺ったら「いいえ、私はむしろボランテアの方に興味があって。こちらからスタートしたんです。みすずのことを勉強したのはその後です」とのこと。穏やかな表情そしてきっぱりとした話し方から、故郷を愛し今はボランテアガイドとして活躍している誇りが伝わってきました。

―― 見事な女性たち!!に出会えた素敵な旅でした。

 



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