平井ゆき子事務所


トップページ

プロフィール

現在の活動

ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー


トップページのバックナンバー


メール mailはこちらまで
yukikoh@gol.com

Copyright (C) 2006
Hirai Yukiko. All Rights Reserved.

ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
green_line
2014年4月1日

3.悩ましい、今日的な問題!!


今朝(2014年3月のある日)ベッドの中で新聞を読んでいたら、例のW大出身の研究者、Kさんのコピペ(コピー・アンド・ペースト)問題が大きく取り上げられていた。そして、朝食後PCでメールを見たら海外で大学教員をしている友人から、次のメールが届いていた。

ゆきさん

こんにちは!
ちょっと困ったことが起きました。

またスピーチコンテストの季節になりました。
私が一番、可愛がっていた学生が予選会を通過しました。
ところが、その原稿の一部(今、分かっているのは約4分の1、もしかしたら全文?)が、 コピー、貼り付けによって書かれていることが発表の後、昨夜に分かりました。
偶然に同僚のS先生がネットで見つけられました。

今日午前中の私の授業が終わってから、その学生とは直接に話すつもりです。

私としては、まず情況を確認して、原稿を書き直し、これからの本選に準備したいのですが、 コピーの国で育った中国人学生の環境、また理研のKさんことなど考えるととても複雑な気持ちです。これも私に課せられ、試練なのかも知れませんね。

ゆきさんだったら、どうなさいますか。
よかったら、アドバイスなどをお願いいたします。

たか子

 

すぐに 次の返信を書いた。

たか子さん

今 メール拝見。
すごいタイミングです。今朝の東京新聞24面ーにまさにこの件 大きく取り上げられています。

率直にいって あなたの学生だけでなく、わたしの大学のレベルの学生の卒論ー50%は 同じ状況です。 ただ、卒論指導のとき「出典を明らかにし、それを明記すること」これがないと、盗作ですーと うるさく言っています。

中国ではまだまだ「コピーOK」の風土があること、これも留学生からきいています。 やはり、わたしがたか子さんの立場だったら「これは許されないこと、書き直し」を命じます。今、もし いい成績を残しても、上にいけばいくほど問題が大きくなり、あなた自身の指導力も問われることになります。

大変でしょうが、率直に中国の状況・日本の状況・世界の状況を伝えて 学生に 「自分の言葉で自分の思い・考えを表現することの大切さ」を 理解させることが 第一にやるべきことだと考えます。

これを その学生がどう受け止めるか、それは 学生の力量のよるものと思います。 昨日、わたしの大学の卒業式でした。
そのとき 小耳にはさんだこと。「理研のKさんの事件!?は 彼女というより、彼女の指導教授の功名心(誤った)のせいで、彼女は犠牲者」ということです。 真実は?? ただ あれだけ 騒がれたので、、今後の彼女の将来がとても 大変だろう、、と思いますね。
この例も、、、学生に話してあげてください。

参考まで。取り急ぎ

ゆき

 

 改めて、「自分の思い・考えを自分の言葉で表現するー話すこと・文章化すること・音楽・絵も含めてーの大切さ」を実感した。
4月からの大学のゼミでは特に<文章を書くこと>も丁寧に指導していこう、と強く心に思った出来事でした。





<< メニューへ戻る