2015年4月1日
2.キューバへ ― 「今でしょ!?」という言葉に押されて
昨年の夏、ポーランドの旅で40代の働く女性Kさんと出会いました。そのKさんに「キューバに行きませんか?行くなら 今でしょ!?」という言葉に押されて3月上旬に行ってきました。キューバはまさに地球の裏側、トロントで乗り継いでハバナへ着くまで、約20時間かかりました。
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ハバナの革命広場 −
とにかく、チェ・ゲバラの人気はすごい!! |
さまざまな刺激的な風景・出会いがあって、「ほとんどキューバを知らなかった自分」が恥ずかしくなりました。
チェ・ゲバラとヘミングウエーはつとに有名ですが、実は1度だけ若き日のカストロとヘミングウエーは会ったことがあるという写真も目にしました。
ハバナ郊外のレストランに壁にあった写真―
カストロ(35歳)とヘミングウエー
チェ・ゲバラ像 |
一番 インパクトがあったのは次の言葉です。旅行最後の日に、20年も現地で暮らしている日本人女性から話を聴くことができました。
「キューバ革命は共産主義革命と言われていますが、それは間違いです。アメリカに対抗して、当時のソ連が後押しをしたので、そう見られがちですが実は共産主義というより、民族主義革命なのです。カストロもゲバラも多くの革命軍のリーダーはみんな白人です。みんな当時としては裕福な暮らしをしていた家の出身なのです。それでも、彼らは中南米がこのままでいいーとは思わなかった。そのためには 必ずキューバを民主化するのだという熱意に燃えていた。だから民衆はついていったのです」
サトウキビ農園の跡 −
かって大きな農園が70もあったという場所、
想像を超える暑さであった。
たくさんの労働者の汗と涙が土に沁みこんでいるような気がした。
郊外の街 −
バスは珍しい、今でも人々の移動の多くは馬車ということだ
ハバナ市内で 観光用ココタクシー(スクーター)に乗る
アメリカのクラシックカー(タクシー)に乗ってドライブ |
そしてその日の最後のディナーの席で、ツアーに参加したある男性の発言も印象的でした。
「まあ、言ってみれば日本の明治維新のようなものだったでしょうか。下から沸き起こってきてというより、国を、世界を憂いていた若者が中心になって起きた、、、」 そうとも言えるかもしれません。
日本人女性の話、そしてそれを自分なりに受け止めていた男性の言葉をきいて、身震いするほど、わたしは体が熱くなりました。
ーこの項目の写真は全てKさんこと川澄八重子さんの提供ですー
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