2015年4月1日
4.わたしの大切な時間
もともと歴史が好きだった。それは、すぐ上の兄の影響が大きいかもしれない。
子供の頃、事あるごとに幼かったわたしを相手に世界地図を広げながら6歳年上の兄はヨーロッパやアジアの国々のことを解説してくれた。思い出すととても懐かしい。
このHPでも何度か書いているが、韓国や中国、台湾現代史そしてヨーロッパで言えばオランダのアムステルダムやポーランドのアウシュビッツなどは素通りできない強い関心がある。実はヨーロッパは私が知らないだけで、まだいたるところに戦争の爪痕・遺産が存在している。もう20年も前になるが、思いがけなくミュンヘン郊外のダッハオでユダヤ人収容所を見学できた。そのときはあまりの衝撃で2・3日食事ができなかった。昨年、ハワイのパールハーバーへ足が向いたのも、自然なことだった。
大学の春休みに、リトアニアでビザを発行した杉原千畝さんの奥さんの本を読んだ。そのDVDも見た。そして、DVDで韓国ドラマ「英雄時代」を見た。これは日本占領時代から韓国が朝鮮戦争を経て、経済大国になるまでの様子が描かれている。もちろん、フィクションもたくさんあるのだろうが、日本以外の目から見えた占領地時代の日本も垣間見えてとても興味深い。
3月上旬に キューバへ行った。高齢とはいえ、まだカストロも生きている。チュ・ゲバラは1967年に39歳で亡くなった。つい最近!?のことなのだ。
最近、映画「リスボンに誘われて」を見た。1970年まで、まだこの国は独裁主義国家で多くの若者がレジスタンス運動で命を落とした。そういう過去を体験した人々がまだ実際に生きているのだ。
戦後、70年を経て戦争を知らない日本の平和!?と生ぬるさを思う。旅して現地に行き、実際に見る、空気を味わうというのも素晴らしい。同時にそのあと、自分の部屋でゆったりと過ごしながらその背景について読書や画像を通して深く思いをはせるひとときは私にとって心豊かになる大切な時間である。
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