2015年4月1日
6.再会 そして 突然の別れ
その人の名前を名簿で見つけたときは
わが目を疑ってしまった
30年余前に、現在のわたしの住まいを譲ってくれた人の名前だったから
あるボランテアサークルに入って、
新しいことを始めようと決心したのが昨年の秋
2014年11月に、
実に30年余のブランクを経て、その人と再会したのだった
年が変わって、2015年のお正月も過ぎた頃
「平井さん、僕はもう1つ違うボランテアをやっているんです、もし興味がもてたらあなたも手伝ってくれませんか?」
と お声をかけていただいた
「はい、私でできることなら、是非、、、」と 話が進んでいた
その矢先、彼は急逝した
2015年3月の初め、78歳だった
その日のわずか、2・3時間前までボランテア(外国人対象の浅草のガイド)をやっていたという
まさに、昨日まで普通に言葉を交わしていた人が突然に
存在しなくなる
その事実をまだ、わたしが受け入れられないでいる
それにしても
それにしても である
30年余のブランクを経て、出会ったばかりだったのに
また、突然に私の視界から消えてしまった人
彼は私に何かを伝えたかったのだろうか?
何かを託したのだろうか?
一人の知人の死
しかし、そこには“物語がある”ような気がしてならない
わたしの心は 揺れている
<< メニューへ戻る
|