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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2015年7月1日

1.進化していること − 時間は逆戻りしない!?


企業の中で ――

仕事している醍醐味のひとつに、長いお付き合いができるということである。それは人間の場合ももちろんあるが、ひとつの企業とのおつきあいが20年にも及ぶということもある。ここ20年余、ある会社の新人研修を担当してきた。だから、生意気な新人が管理職になったり、あるいはステップアップして転職をする姿も幾度となく見てきた。

 某住宅関連企業の人事担当者と話して、まさに“目からうろこ”の思いがした。
「営業店の店長ですか?もう かなりの数の女性店長がいますよ」
「結婚や子育てで会社を辞める女性は、、皆無です」



へーっ そうなんだ!! 仕事ができるので、ぜひ店長に!―と言っても肝心の女性が「店長をやりたがらない」ので困っていますーと、かっては人事担当者から愚痴をこぼされたことがあったのに。さらに結婚・子育てで会社を辞める女性は、、皆無であることも驚きだった。産休・育休を複数回取得する女性社員もいるそうだ。
さまざまな制度が充実して、働きやすくなったことが一番の理由・背景だろう。同時に<女性が管理職になること><結婚・子育てを経ても働き続けること>が当たり前になってきたのだ。また経済状況からいっても、夫ひとりの収入だけで家族を養う!?には厳しい時代になってきているといってもいい。




大学で ――

わたしが大学で教えるようになって、かれこれ10年になる。10年前の採用時に大学のトップからこんなことを言われた。
「大学というところはあなたが考えている以上に意外と保守的なところがたくさんある。あなたの専門のコミュニケーションの重要性や価値がわからないー大学の先生たちがまだまだ大勢いるからね。コミュニケーションって?? 学問的な価値なんてあるのか!!という言いかたをする古いタイプの先生も存在する」
 これにはいやはや、大変びっくりしたのだった。だって、もうすでにこの時点(2005年ごろ)<企業人・組織人に求める必須能力としてコミュニケーション能力が大切である>と、企業内研修の重要項目としてコミュニケーションはなくてはならいものだったから。

 それがまあ、どうしたことだろう。
2015年4月、大学の新年度方針として「これからは知識・感性を可視化できること、コミュニケーションが何よりも大切である」と打ち出されたのだった。
コミュニケーションの重要性について、先生方が認識するまで10年の時間が費やされたのか、、!!と わたしは感慨にふけってしまったのだった。


実はこの話には悲しい後日談がある。
「やっと 頭の固い大学の先生もコミュニケーションの大切さに気づいてくれたのだ」と喜んだのもつかの間、「その先生方の考えているコミュニケーションとは何?」と考えさせられた。
ごく最近、私の担当してきたビジネス・プレゼンテーションという科目が「次年度から廃止になります」と教務担当者から告げられた。もちろん、それに代わるヒューマンスキル・コミュニケーションスキル関連の科目があれば問題ない。ところが それが1つも見当たらなのである。何をもってコミュニケーションの重要性と、言っているのだろうか? 私は憤っている!!

しかしーーー。
そう、ゆっくりと、しかし確実に進化しているのだ。たとえ、それが遅い、遅い歩みであろうとも。やはり、世の中は動いているのだ、進化しているのだと確認できた。そして、時代に取り残されていても、、気づかない組織体もまだまだ存在することも、、、、。



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