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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2015年10月1日

2.イエスか ノーか  それとも棚上げに!?


今年も暑い夏だった。体調を崩したせいもあって、例年になく家で過ごす時間が多かった。
それでもインターネットなどで、外の情報が毎日飛び込んでくる。大好きなサイトは「海外ナビ」だ。身近な韓国、台湾、ベトナムなど「今年の夏は海外には行かないぞ」と決めたものの ついつい最新情報が見たくなる。そして手帳を眺めて、「ここからこまでなら、、行けるかも」と飛行機代まで調べている私がいる。
 もちろん、旅行もピンからキリまで。予算や目的に応じて、いくらでも国内旅行よりアレンジできる。自分で調べて決める。この面白さが、わたしを捉えて離さないのだ。


この夏の私の収穫!? イエスかノーかでなく、右か左でもなく いわゆる積極的グレーゾーンに問題を置いてみることの大切さを実感したことである。振り返ってみれば、これまでの人生、かなりの多くのことを素早く決断して行動してきたように思う。それはそれで後悔はない。ただ、これからの生き方を考えてみると「そうもいかない出来事」が待ち受けている。つまり今は曖昧である、その時になってみないとわからない事柄が存在するということ、だ。極めて当たり前にことなのだが、実はこのこと気が付かないまま人生を過ごしてきた。自分のこと生き方に後悔はないが、結果として「クリアでないこと、あるいは物事をクリアにしない人々を追い込んできたのではないか」というちょっぴり苦い思いが残る。

日々、日常的に課題が山積していく。が、それは今すぐ解決しなければならないことか、グレーゾーンに置いてもいいことか、つまり「棚上げするというボックスに入れてもいいことか」を判断している。
ひとまず「棚上げボックスに入れたとして」それすれも忘れてしまうかもしれない。またそれはそれでOKなのだ。
そういう気持ちの持ち方ができるわたし自身に、実はわたしが驚いている。

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幻冬舎新書・諸冨祥彦 著「人生を半分あきらめて生きる」から

「割り切れない気持ち」を置いておく

けれど、そうはいっても「でも なんだかんだいっても私が悪いんじゃ、、、?」「なんでもっとこうできなかたんだろう、、、」といった「割り切れない気持ち」を抱くこともあるでしょう。そんなときはその「割り切れない気持ちを」をちょっと、自分から切り離しましょう。そして、少し脇に置いておくようにしましょう。
「とりあえずはここに置いておこう」「しばらくは見ないことにしよう」と、その気持ちの置き場所を定めて、しばらくの間、自分から切り離して、自分は「できるだけ、何も考えず」に、「とりあえず、今、できることを」をやっていくようにするのです。
臨床心理学ではこうやって、自分の問題や否定的な感情と、自分自身とを分けて保つことを「脱同一化」と言い、気持ちの置き場所を設ける技法を「クリアリング・ア・スペース」と言います。

この「脱同一化」こそ、「自分の中のイヤな気持ちと」とうまく付き合ってための「最強の心理技法」です。

 本を読み進めていくうちに上記の一文に突き当たったときは、本当にびっくりした。
無意識に「棚上げすることの意味」を探っていて、これがまさに「脱同一化」とうことか、と合点がいったのである。



著者:Grace Martin





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