2015年10月1日
3.ロゴセラピーという世界
20年来の友人Wから、お誘いがあって「ロゴセラピー講演会」に参加しました。
そもそもロゴセラピーとは何か?それすらも深く理解しないまま、とりあえず1日行ってみました。
・・・この講演会ではロゴセラピーを全く知らない方にとっても「意味を中心とするロゴセラピーの理論は実践でどうように活かされるか」を知ることができる貴重な機会となる、というパンフレットの言葉に魅かれて。
・ロゴセラピーとは?
ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医VEフランクル博士(「夜と霧」の著者)は、強制収容所のような地獄の中にあっても「人生には意味がある」と強調しました。
ロゴセラピーとは、「ロゴス(意味)によるセラピー(癒し)」という意味です。ロゴセラピーでは、人がみずからの生きる意味を見出し、人生を紡ぎあげていくのを援助していくのです。生涯 苦しむ心と向き合い続けてフランクル。その独特なアプローチはロゴセラピーとして体系化されています。
フランクル博士が全生涯をかけて普及に努力したロゴセラピーは、エリザベス・ルーカス元南ドイツ・ロゴセラピー研究所長に引き継がれ、この研究所に日本人として初めて学んだ勝田芽生さんに伝承されています。
・心に残った言葉
<その1>
ロゴセラピーは生き方である。それは自分がロゴセラピー的に生きていないと他者に伝えることはできない。言い表すことが難しい。説明しようとすると理論的になってしまう。たとえば認知症になっている人も、介護が必要な人との位置づけでなく、その人もまだ何か意味を見出すことができると信じること。その人の納屋(過去のやってきたこと)にあるものを見出してそれをもとに話す。最後まで人間的な生き方ができるように接する。ロゴセラピーは生きている間、学び続けるものである。
<その2>
「どんな制約と状況の中でも何らかの価値を見出すことができる・・・」
ロゴセラピーは人間の精神次元への働きかけである。
<その3>
死を覚悟した終末期の人間には、どのような価値があるのか?その人が苦悩に対してとる態度によって、人間的な業績へと変化させることができる。
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この1日で感じたことを文章にするのはとても難しい。ただ、本当に久しぶりにここ数年の中で一番、講演者の言葉がすーっと心に染み入ってきました。声をかけてくれたWさんには心から感謝です。
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著者:therealmikeyboy |
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