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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2015年10月1日

4.おじいちゃんの笑顔   


関東地方に台風が来ていたその日、9月9日。わたしは仲間と一緒、総勢5名で春日部の老人保健施設のボランテア(ゆきんこ一座・かっぽれ、語りと落語のコラボ)に行ってきました。帰りはかなり道路に水が溢れ、川も増水し流れも速かったですね。翌日の新聞を見て、甚大な被害が出てことを知ってびっくり。



 その時のとっても愉快なエピソードです。「時間は1時間程度、特にみなさんは落語を愉しみしています」と前もって言われていました。聞いてくださったのはこの施設に入居しているお年寄り、約30名でした。年齢はおそらく70代以上―80代・90代も多かったかもしれません。ほとんどが女性でしたが、男性もチラホラ。




ちょうど聴き手の真ん中あたりに一人のおじいちゃんがいました。この人がそれはもう、大変な反応を示してくれて、メンバー一同大感激でした。特に落語に対しては「ここ」というツボには必ず、声をたてて笑ってくれます。ただ単に声だけでなく、体中を震わせて、表情もくしゃくしゃにして笑ってくれました。おそらく、お若いときに聴いた演目だったのかもしれません。(鰻の話)次はこうなる、、というのをご存知のようでしたね。そのおじいちゃんの明るい笑い声だけで、会場全体に楽しいオーラが広まっていきました。
私たちが帰るとき、このおじいちゃんは「また来てね」と言わんばかりに、大きく手を振ってくれました。落語をやったメンバーの男性は「あのおじいちゃんの存在で救われたね。もう、おじいちゃんに向かってしゃべったよ。僕のほうが嬉しくなって、あの人の肩をおもみしたいぐらいだったよ」と。

 ボランテアといっても、実は出かけて行く私たちのほうがたくさんたくさん、喜びをいただいているのです!!


写真1枚目2013年“落語とかっぽれの夕べ”、2枚目は高尾の八王子城跡麓にある喫茶店「海の塔」における「朗読と落語の催し」で落語を噺す栗原さん、3枚目はゆきんこ一座のポスター

 



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