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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2016年4月1日

3.最後の New & Goods で  
          ― 「いつまで 続く? 爆買い」



2016年3月13日、私にとって最後のゼミ生4名の卒後式でした。大講堂での式典の後、教室で一人一人に卒業証書を手渡しました。本当に「これが最後」という時がきました。ゼミを担当した3年間、毎週必ずやった「New & Goods」をやりました。
いわば、各人の1週間の近況報告ですが、この日は春休み2−3月の出来事、今後への抱負など話してもらいました。その中で、ちょっと衝撃的な内容!!が ありました。

ある男子学生―彼は中国からの留学生。5月からアメリカの大学への大学院留学が決まっています。その前に、ビザの申請で中国へ一時帰国するとのこと。
「それで、中国にいる友人・知人からアレ買ってきてコレ買ってきて、と頼まれて ここ2・3日 マツモトキヨシなどで 爆買いをしていました。何を?ですか、化粧品とかおむつとかです。持ちきれないので送ることにしています。総額60万円くらい使いました」


ある女子学生― 彼女は某免税店に就職が決まり、昨年末からお店でバイトをしています。国籍は中国ですが、韓国語そして日本語もできます。とにかく、今は中国からの観光客が押しかけて忙しい毎日を送っています。




「正直いって、みなさんへは私が働いている店で買い物することを勧めません。なぜかというと、同じ商品でもドンキで買ったほうがずーっと安いくらいですから。でも、中国からの観光客に対してはガイドさんが連れてくる、というシステムができあがっているんですね。たとえば仕入が1万円の商品は、ふつう2万円で販売しますが、もっと高く中国人には売ります。売上価格の30%はガイドさんへ、さらに30%は旅行会社へとバックマージンがあるからです。
同じ商品たとえば<電気がま6万円という値札>がついていますが、これを韓国人に販売する場合は4万5千円とかになります。だからこの4万5千円という値段は<暗記>しておかなければなりません。かって、日本人に対して韓国でも同じようなことをしていたかもしれませんね。でも、今の中国人観光客の爆買いは決して長続きするとは思っていませんが、、。10年 たったら どうなっているのでしょうか?」





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問題は、「中国に住んでいる中国人がまったく自分の国の製品について信頼していない」という事実である。身近なところでは、香港でも台湾でも週末になると大きなスーツケースをガラガラひっぱっている観光客をたくさん見かけた。「あの人たちは、まだ中国本土よりはましだと、化粧品・ミルク・薬を大量に買って帰るんですよ」ということだった。
そうそう、数年前の留学生が休暇で東京から中国に帰るとき、「おむつを大量に買って帰って、それを中国で売ってアルバイトしている」と言っていたっけ。本当にこの現象はいつまで続くのか?
それよりも、「自分の国を信用していない」というー こういう人が中国で増えていることは間違いない。これはとても深刻なことだと思うのだが。




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