2016年7月1日
5.カウンターの仁義!?
お酒が好きですか?一人で飲みますか? あるいは大勢で飲むほうですか?
わたしは一人でも、大勢でも飲みますが、最近は 一人で飲むことが多くなりました。
特に深い理由はありません。ふと、仕事帰りに、、、なんとなく 足が向いてという飲み方をするようになりました。
行きつけの店で、2回続けて カウンターの隣でご夫婦と一緒になりました。ご夫婦といっても、毎回違うご夫婦です。最初は40代とおぼしき若いカップル。私のすぐ隣の奥さんはとてもはきはきした感じの良い女性で「つい最近、近所に引っ越してきて。今日、この店 初めてです」と話してくれました。その向こうに夫がいて「僕 新聞記者で、中国が長かったんですよ、、」とのこと。「わたしも中国は好きで、、特に 僻地によくいきました」と旅の話で盛り上がりました。
その次も、やはりご夫婦でわたしと同世代かな。なぜかやはり「今日、この店に初めて来ました」と話していました。こちらは、奥さんがとても静かな控えめな感じ。ほとんど夫がしゃべっていましたね。お店のマスターが私をさして「このお客さんはもう30年も通ってきています」と言うものだから、とても関心を持たれてしまいました。
「そうですか、そういうお客さんがいる店は安心ですね。いい店に巡り合いましたよ」と
夫さんはたいそうご機嫌でした。
カウンターの仁義!?―という言葉を知っていますか?これは昔の上司が教えてくれた言葉です。そのときは、あまり深く心に響かなかったのですが、最近「こういうことか、、、」と、なんとなく腑に落ちるような気がしています。
ゆきづりーというほど軽くもない。 一期一会 ― というほど重くもない。「おそらくまたこの店で会うかもしれない」という余韻を残しながら、会話を楽しむ。つっこまない、掘り下げない。名前も、、そのうちわかるだろう。
そういう淡いつながりの中でもおしゃれな会話ができることー こう考えられるまで、わたしも成長したのか? ただ単に齢をとったのか? 深く追求しないでおくことにします。
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