2016年11月1日
3.「友だちはどうやって つくるんですか?」
とある女性のネットワークに所属していることは何度かこのHPにも触れている。
昨年2015年の夏、このネットワークのある分科会に初めて参加して、あまりの運営のまずさ!?にうんざりして「次回からは私が世話人をやります」と宣言してしまった。その会合も年4回実施をクリアして、無事に次の世話人にひき継ぐことが できほっとしている。3か月に1回開催定員は15名。ほぼ3/2は継続参加の常連さんで3/1は新しい方の参加もある。
8月末の会合で初参加の女性の発言。「ひとり暮らしでとても寂しい。どなたか 話し相手になれる友達を見つけたいと参加した。でもわたしは田園都市線のはずれの○○という田舎に住んでいるので、せめて同じ沿線の人がいないかなあ、と参加したけど 誰もいないようなので、がっかりした」
この率直さは憎めない。ただ「みなさん 都心の人が多いようなので 気軽にお話しもできないし、本当にがっかりしました」とこのミーティングの間中、何度も同じことを繰り返し言っていた。
「あのーあなたのがっかりした、という発言をきくと こちらもがっかりしますね。地域はあまり関係ないのでは? この人とー友達になりたいとお考えになるなら、ご自身から働きかけて声をかけたらいいのでは」と 思わず私は言いそうになったが。――辞めた。
「この人には、通じない」と思ったから。
そして「昨年 私は病気をしてたくさんの友人に助けてもらいました。お見舞いだけでなく、入院の保証人問題など、家族がいなくても助け合いで十分やっていけますよ」と発言したらその女性から次の質問が。
「平井さんは、お友達がいっぱいいていいですね。どうやってそういう友達をつくるんですか?」と。
これを聴いて、わたしはしばし絶句!!これってーまるで 中学生の質問ではないか!!
この女性だっておそらく60代?それなりの人生を歩んでこられた人と思う。
「変な?人って、、、いるのね」と同じ会合に参加していた友人と帰りに顔を見合わせたのだった。
実は全く同じような質問が、過日YWCAで行われた社会学者・上野千鶴子さんの講演会の最後に出た。テーマは「おひとりさまは寂しいか?」というもの。質問したのは40歳くらいの女性だった。
「これからの時代、金持ちよりも人持ちのほうが価値があるのです」という上野さんの話にとても共感したのだと思う。その結果の、ある意味で素朴な質問といってもいい。
彼女の答「友人とはすぐにできるものではないでしょう!?そのためには 種まき・水やりをしなければね。たとえば、、地域の子育てママのサークルなんてあるでしょ?そこへ行って、世話焼きおばさんになってみる。そうすると世代の違う人たちとも友達になれますよ、、、」とっても丁寧にかつ具体的に、質問者に答えていた。
友達と言っても一朝一夕にできるものではない、あたり前のことなのだが。
「そうよね、種まき・水やりが大切よね?」と友人に話したら、「ゆきさんもいっぱい、種まき・水やりをやってきたから友達が多いのよね。でも 間引きもたくさんしてきたでしょ!?」と言われてしまった!!
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写真1〜4枚目:今回ご縁ができたタイからの留学生Wさんと大学の学生たち
5枚目:いつもの仲間と乾杯 |
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