大学を卒業して、もうかれこれ４０年余がたっている。企業人だったクラスメートもほとんどが、リタイアしている。今だに働いているのは自営業（弁護士・不動産鑑定士・大学教員・議員など）がほとんどだ。
年に3回くらい、気の合うメンバーでご飯を食べている。これは　そのとき出た話である。

Ｆさん「やっと、仕事から解放された。といってもすることがないんだなあ。そこで近所の図書館に行ってるよ。そこなら涼しいし、新聞・雑誌も読める。ところが行ってびっくり！！　俺たちのようなおっさんが、いっぱい来てるんだよ。どうやら指定席になっているみたい、だ」

Ｇさん「習い事しているよ。今が短歌の教室に行ってる。探せば、地域や大学の社会人講座はいっぱいある。忙しくてできなかったことけど、本当に学びたかったことを見つけて、勉強するって楽しいね。あんまり、、日常と関係ない＜哲学＞や＜古代史＞なんかにも　惹かれるね」

Ｈさん「うーん、会社辞めて6年間　地元の自治会長をやったよ。いろいろ細かいことも手掛けたよ。地域のお年寄りの見守りネットワークをつくったりね。精一杯やったから、これからは後輩に引き継いで、ちょっとのんびりしたなあ」

Ｉさん「女房が病気になってね、いやあ　参ったよ。いわゆる“男子厨房に入らず”でこれまでやってきたから。ご飯をたく、洗濯機を使うなんてこともやってこなかった。
それをひとつ一つ、やってみた。そしたら　今は簡単なんだね、すごく　世の中便利になったことを本当に　実感したよ」

２年前の夏・２０１４年　　笠間に１泊旅行した時のスナップーー　 やっぱり、みんな今より若いなあ！？

嬉しいことに、いわゆる“しょぼくれた人”はいない。もっとも、そういう人は　こういう場には出てこないだろうが。
クラス会といえば過去の「あのとき　あーだった、こーだった」という昔話・思い出話がつきものだが、この場では違う。暗黙のうちに＜今とこれから＞を語ろう！！という
ルールができている。それが、私には心地よい。

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