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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2017年1月1日

6.目標は孤独死!?


「老後をどうする?ということについて情報が多いですね。新聞やTV、そして私たちのネットワークの会報にもね。参考にはなるけど。実のところをいうと、本音はこの自分の部屋で自分の人生を全うしたいなあと思っているの。もちろんこれから病気になるかもしれないし、体が不自由になるかもしれないけど。でも、わざわざ病院や老人ホームに行かなくても、自分の生きてきた生活してきたこの場所でね、人生の幕を閉じたいなあー」
これは私自身の偽らざる気持ちです。

 これを聴いた友人Mさんが次の言葉を返してくれたのです。 
「大丈夫!!心配いりません、それは可能ですよ。一人で死んでもなんとかなります。ある意味で死んだ者 勝ち!!ですよ」と。

 

 

Mさんは昨年(2016年)の夏に出会った素敵な女性です。東京近郊のある市の地域支援包括センターで仕事をしています。「まず、“孤独死”が発見されると、わたしのところに第一報が入ってきます」ということです。彼女はこれまで多くの一人暮らしの死を見つめ、対応してきた実績があるのです。「行政は、できる限りの手をつくして親戚・縁者を探します。でも それが見つからなければ、そのままホッテおくわけにはいかないので、素早く対応しますよ」このMさんのキッパリとした楽観的な言葉に、パァーとわたしの気持ちは明るく、軽くなりました。

 



もう1つ、介護そして死を迎える心構えに関して「なるほどなぁ」と思った言葉があります。それは社会学者・上野千鶴子さんの本にあったものです。
「死を前にして、何が大切かというと“委ねる力”ですね」という言葉です。私なりに解釈すると、自分の最後(もちろん 本人にとっては最後かどうか認識できないにしろ)について、最終的には他者に委ねるという決断も必要だということでしょう。人は誰でもこうしたい、ああしたい欲望を持っています。しかし、そういうものから 自らを解き放つことも、実はとっても 大切なのだと感じました。

なるようにしかならない。まあ、できるだけの準備(もうお墓も作ったし、どこかで倒れたらお骨にして埋葬してくれるプランにも契約したし!?)をしたから、もうこれ以上は考えるのは辞めましょう!!

わたしの目標は、孤独死です(笑)。でも それは、ある意味理想の死に方 否 生き方であると確信をもつことができました。
そして、その時まで、大いに人生を楽しもうと。





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