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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2017年3月1日

2.台北で会った やさしい人々


ちょっと前まではソウルでしたが、今 私は台北にハマっています。昨年12月の末に台北ぶらぶら一人旅をしてきました。これはその時の思い出です。

 

1)地下鉄の中で 席を譲ってくれた青年とおばさん

髪の毛を染めるのをやめた、ということは前回のHPにも書きました。だから?というわけかな、白髪が目立ちます。そして、特に台北の地下鉄で<席を譲ってもらうこと>が2度ありました。1回目はイケメン君。「どうぞ」と素早く自分が立って席を替わってくれました。わたしがその地下鉄を降りる時その彼に「サンキュウ」と声をかけたら、照れくさそうにうなづいてくれました。ただそれだけのことでしたが。
 帰国する日の朝、大きなスーツケースを持って空港までの地下鉄に乗ったときのことです。私よりちょっと若いおばさんが「どうぞ、座って」と席を促しました。でも、もう次の駅で下車することになっていました。「ありがとう、でも すぐ降りるから」と身振り手振りで説明したらわかったくれた様子でした。彼女はでもとてもにこやかな表情でした。

 

 

2)鰻屋で会った男と女

 ガイドブックにあった鰻屋に行ってみました。このあたりかな?と路地を曲がったとたん、長蛇の列。およそ40人位が待っています。ものすごい人気店のようです。それなのに<一人客>は優先的に列からピックアップされてーとっても嬉しいシステムなのです。そこで出会った男性は、どうやら日本企業の駐在員の男性のようでした。「この店、僕は毎週、来ています。お茶をどうぞ」とさりげなく、ポカーンとしている私にお店のサービスについて教えてくれました。
 あんまり鰻が美味しかったので、続けて次の日もこの店に行きました。そこで同じテーブルになったのが上品な台湾のご婦人でした。「私はもう30年もこの店に来ているの。わたしは日本が大好き、日本の女性が好きです。お茶やお花も習っています」と、穏やかな口調で語りかけてくれました。「いつもは鰻をいただくんですが、今日は別」―といって焼き魚定食を召し上がっていました。グレイスフルと言う言葉がぴったりする素敵な女性でした。

 

 

3)道に迷ったとき、「わたしが、一緒に行ってご案内しても かまいませんか?」とこちらに問いかけてくれた女性

 一人旅の醍醐味はすべて自分で決められるということです。朝起きて、あるいは前の晩ベッドに座って「明日はここへ行ってみよう」と考える時間が大好きです。12月の台北はこれまで以上に地下鉄をフル活用して美術館めぐりをしました。
とある美術館に向かって歩き出したつもりだったのに、どうやら地下鉄を降りた出口で方向を間違ってしまったらしい。その日は土曜日の午後、それも官庁街?らしくて人影もまばらでした。
 そこへ、テキパキした聡明そうな女性(30歳くらい?)に会いました。「英語できますか?」と尋ねたら「はい」というキッパリとした返事。「実は○○へ行きたいのですが、、」
と訊いたら、冒頭の「私が一緒に行って、、、」と逆質問されたのです。もちろん、語学の力もかなりのレベルでしたが、それ以上に 見知らぬ初対面の、しかも年上のわたしに対しての心配りがとってもできているのにビックリしました。
彼女と一緒に歩いたのはおそらく15分程度だったと思います。「語学を学ぶのは私の趣味です。英語だけでなく、スペイン語も学んでいます。今日もこれから 講座です」と話してくれました。

 

 

・・・・・・


台北で出会ったやさしい人々。こういう嬉しい小さな出会いがあると、それだけでその街が好きになってしまいます。数日間の滞在で、こういう出会いはなぜか?3日目4日目あたりにある。それはなぜでしょうか? きっと 人恋しくなるとき、、私が そういう顔をしているのでしょうか!?









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