2018年1月1日
1.“浅草”から世界が見える
月2回メトロ浅草駅の構内で道案内のボランテアをしています。そうこうしているうちに、これもまる2年がたとうとしています。少しずつ、参加するボランテアの仲間も増えて「今日はどんな仲間との、外国人との、そして日本人との出会いがあるかしら?」とウキウキした気分で出かけます。そうなんです、「あのー」と声をかけてくれる人は6割が旅行者である外国人ですが、残りの4割は日本人。それも地方から観光に来たお年寄りが多いですね。
それも「日本人ですが、訊いてもいいですか?」とわざわざ丁寧に前置きをする人も、結構多いのです。まさに東京の浅草というだけでなく、日本の浅草なんですね。過日、ある人から聞いたこと「銀座という名前がつくとことは日本中たくさんあるんですが、浅草は東京にしかありません。1つです」ということ。
さて、ちょっと大げさなタイトルを書きましたが、本当にこの2年間の経験の中でも“変化”を感じます。それは、まさに<“浅草”から世界が見える>といってもいいし、<“浅草”から 垣間見た世界>といってもいいのかもしれません。
どこから?
まず、圧倒的に増えたのがアジアからの観光客です。一口にアジアといっても広いです。韓国・中国・台湾からのお客様は私たちと変わらない風貌であまり見分けがつきません。このボランテアの先輩は「大体わかるようになった」といいますが、わたしはまだまだ。比較的ばっちりお化粧をしておしゃれな女性は韓国からかな?と判断できる程度です。
そのアジア圏の中で特に増えてきたなあと感じるのはタイ・インド・シンガポールなどからのお客様ですね。先に書いた、韓国・中国・台湾からのお客様はもちろん圧倒的に多いです。近いというのが一番の理由でしょう。それと、ファミリーの誰かが日本に来て働いているというのも、もはや当たり前になってきているような印象です。
昨日も「どちらから いらっしゃいましたか?」と道案内の最後に尋ねると「タイランドです」「インドから」と答えた 若いカップルやファミリーが多かったですね。この理由は?
全くの私の推論にすぎませんがー。アジア各国がもちろん国内における経済格差は広がっているものの、豊かになってきている。日本の安全性が認知されている。−が 大きいかなと。そして、通り一遍の「浅草寺と仲見世」だけでなく、「着物をきてみたい、買って帰りたい」という要望を言う人も増えてきました。
どこの国でも、、女子が仕切る
もう1つ見ていて実感するのは、<個人旅行では家族単位が多いなあ>ということ。そしたそのグループを仕切っているのは「長女と思われる女子」であることも興味深いですね。
もちろん、そのグループの中にはお父さんと推測できる男性もいるんですが、そういう人より若手女子(30歳前後)が頑張っているんですね。これってなぜ!?
一番の理由は彼女が英語を話せるから、ということでしょう。が、単にそれだけでなく、今回の日本旅行そのものも彼女が計画して実現させたものかもしれません。
しっかり者の女子が仕切るーというのは 万国共通かしら、と内心 納得しています、私。
彼女が私たちのブースに来て、いろいろ質問している間他のメンバー(家族!?)は やり取りをじっと黙って見守っています。わたしは、こういうとき 手があいていたら待っている家族のほうに声をかけます。それこそ簡単な質問をします。「どちらから?」「日本はいかがですか?」など。「台北ですか、、わたしも 何度も行きました。食べ物もおいしいですね」などと話すと、満面の笑顔がかえってきます。ほんの一瞬の出会いではありますが、とっても嬉しいひとときです。疲れもふき飛びますね。
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