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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2018年3月1日

3.わたしのマンション物語(2018年)


<とうとう 出番がまわってきた>

2017年12月にマンションの理事になった。55世帯の中規模マンションに住んで、なんと40年になった。理事は輪番制で「そろそろ出番かな?」と思っていたら、案の定、その時がきてしまった。
理事になった数名が総会後、残って理事長・副理事長・会計担当など3役を決めることになった。「そういえば 10年前と同じだなあ」という感覚がよみがえってきた。正直って誰も積極的に手をあげない。理事になったのはしかたがないが、できれば責任のある3役はご免こうむりたいーというのが本音である。
「はい、わたし自己申告します」と手をあげた。みなさんが期待して顔をむけてくれたとき「わたしは副理事長をやります。全面的に理事長をサポートしますから、若手のどなたか なってくれませんか?」と大声で発言した。  

        ・・・しばしの沈黙・・・・

30代のNさん、40代のKさんが「僕がやります」と名乗り出てくれた。
さて、これからがいよいよスタートだ。4月からの大規模修繕に向けて、工事業者の選定・借入金の申請などなど、やらなければならないことが山積している。「大変だ」と思う一方で、新しい事柄について新しいメンバーと力を合わせて取り組みことになぜかちょっぴりウキウキしている私がいる。

 



 

 

<プレゼンの力は大きい>

2018年、年が明けて見積もりを依頼した数社から有力候補2社を選んで、ヒヤリングの場をもった。プレゼン20分質疑応答30分のトータル1社50分である。総額1億円かかるという大きな案件!? 2社ともに「気合を入れてきた」という印象がビンビン伝わってきた。聞いている住民も真剣、それぞれが自発的な参加であり理事や修繕委員以外の人もいて積極的な質問も予想以上に出た。2社の説明が終わってどちらを選ぶ段になって 私は思わず発言した。「もう、議論の余地はないでしょう、圧倒的にB社があらゆる点で優っていたと思いましたがー」と。その後 満場一致でB社に決まった。

日頃、学生や企業人を相手に「効果的なプレゼンテーション」など教えている身であるが、まさに「プレゼンテーションの有効性」を目の当たりにした場面だった。


B社の優れている点はー 

  • 資料の作り方がうまい、カラ―写真・現実のわがマンションの写真を活用して見やすい 
  • 資料の内容が具体的― 住民とのコミュニケーションを大切にします、そのために「説明会を開く」「掲示板を設置、午後3時までには明日の予定を開示」などなど
  • プレゼンターの話し方にインパクトありー 声が大きい、表情が明るい、知識が豊富(質問に即答できていた)堂々とした態度で信頼感を与えた 

 



 

このプレゼンターは春から始まる実際の工事の時に常駐する現場責任者である。実際の現場責任者になる人からプレゼンをききたい、というのがこちらの条件だった。当たり前といえば当たり前のことなのだが、以前はそうではなかった。プレゼンが弁舌さわやかな営業部門の人が行い、プレゼンそのものはうまくても、実際はー不満足な結果に終わったということもあったから。

 世の中は変化している。どんな部門の仕事についても、もはやプレゼンのスキルは 仕事をする人間にとって必須であると、心から実感できたのだった。
むしろ、大学の教員こそがこういう現実の社会の場面を知らないのではないか!!
そう気づいて、愕然とした。

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マンションの副理事長をこれから2年間やることになりました。大規模修繕だけでな く、さまざまな問題が起きてくることでしょう。その取り組みを今後もレポートしていきます。

 






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