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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2018年5月1日

1.―人間は感情の動物であるー


ある映画の中のセリフが、とても印象的で耳にいつまでも 残っています。

「あなたは、いつもなぜ、どうしてと 理由はきくのね。でも、決してその時のわたしの気持ちを聞かないのよね」

離婚した女性が別れた元夫に言った言葉です。言われた元夫はぎくっ!? はっとする!?のですが、おそらく彼女の言いたい真意は理解できなかったでしょうね。だから − 離婚したのでしょう。

 

単純に男と女の違い、というつもりはありません。<男は理屈で割り切るが、女は感情的である>という古典的な?フレーズもありますが、むしろ女性よりずっと感情的な男性もいます。違いというなら、女より男のほうがその感情をオープンにしないといことかもしれません。

 

 

企業で働き、中間管理職として仕事をしていたとき私自身が部下の感情を理解しないまま理屈だけで仕事の指示をしていたなあ、と反省しきりです。この苦い体験ことが、実はあとで、管理職研修を行うときに大変効果的な事例として語ることができました。
「ちょっと聞いてください」という部下の声を無視して「後で ゆっくり聞くから、今はとりあえずコレを片付けて」と対応していましたから。

 

まず「―――そうだったのね、ごくろうさま」という言葉を飲み込んでいましたね。今思えば、部下を思いやる余裕がない心理状態だったんでしょうね。「グチグチ言ってないで、早く結果を出しなさい」という上司でした。

 

 

そして、現在改めてー人間は感情の動物であるーということを実感しています。冒頭の映画のワンシーンにあったように「理由をきいてほしいわけではない、むしろ 今のわたしの気持ちや感情をうけとめほしいのに、、」と、私自身が感じることがしばしばあります。
同時に相手からも正当な?理由・背景を聞かされるより、そのときの気持ちや胸の内を率直に話してもらったほうが、こちらの“腑に落ちる”ことがあるのです。相手の感情を率直に伝えてもらったことによって、こちらが心を動かされることがあるのです。

 

これは まさしく、私が長い間 関わってきたアサーション(率直な自己表現)そのものなんですね。そう考えると一層私自身の中に、アサーションの原理(誠実・率直・対等・自己責任)が 深く心に染み入ってきました。

 

 


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