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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2018年5月1日

4.旅のふれあい   

 

<京都にて>


「あのー今朝 修学院へ行く道を歩いた方ではないですか?」
1日歩き疲れて、そろそろホテルへ帰ろうと京都の地下鉄に乗ってシートへ腰を下ろしたとたんに、30歳くらいの女性から声をかけられました。
「はい、そうですが」とびっくりして思わず彼女のお隣を見たら、夫とおぼしき男性そして彼の背中にはやっと6か月になるかならないかの赤ちゃんが眠っていました。この3人を見て直ぐに気が付きました。確かに私は このファミリーとその日の朝、すれ違っていたのでした。

 

 

「あー そういえば、修学院に行く道で追い越して行かれましたね。わたしはてっきり、そちらも修学院へ行くんだなあと思っていたら、山を目指して歩いて行かれたので納得したんです。山歩きの重装備でしたからね。それにしても赤ちゃんをおぶっての山歩きは、、、大変でしたね」とわたしもついおしゃべりをしたのです。
 さらに彼女から「今朝、追い越すとき とても素敵なおしゃれな大人の女性だなあと印象に残っていたんです。だから今 地下鉄に乗ってきたときに、直ぐわかりました」と言われたのです。

 なんだか、とても心がほっこりした、つかの間の再会でした。

 

 友人の紹介で、お手入れをしっかりやってくれるネイルサロンに最近 行っています。最初の<ベージュ・紺>はジェルネイル、次の<ワインレッド>はマネキュアです。
2枚とも、私の手です。「少し、爪が痛んでいるのでジェルネイルは しばらくお休みしたほうがいいですね」と率直にアドバイスしてくれます。相手本位なところが気に入っています。 ネイルサロン カシェット

 

 

<台北にて>


ここ3年ほど、台北にハマっています。特に何がどうという特別の思いがあるのではないのですが、今となっては東京と同じような感覚でちょっと時間がとれると1週間ほど、ふらりと出かけています。
まずは 東京と同じように地下鉄が発達していてとっても便利です。スイカもあって、まずわたしは台北の飛行場につくと、これをチャージすることから旅が始まります。このスイカを使って地下鉄に乗って、きままに台北を探検しています。
が、しばしば失敗も?あります。ガイドブックには<地下鉄のB出口から徒歩15分>などと書いてあっても方向感覚が狂うと道に迷ってしまいます。

 

とある郊外の駅を降り「こっちだろう」と歩き出したのですが、、、?? こういうとき、私は真面目な学生風の若者に声を掛けます。「英語話せますか?」と。たいてい「はい。できます」と言ってくれるので、そこから 会話が始まります。

 

 

その時も、私のガイドブックと彼女のグーグルで一生懸命調べてくれたのですが、どうやらこの地点からかなり遠そうでした。すると彼女の傍にいた男性(30代の半?)が、「わたし、車をもっていますから 今からお送りしますよ」と言うではありませんか。見ず知らずの男性に言われて、一瞬 どぎまぎしてしまいました。実はこの男性も 全くの通りすがりの人、若い彼女が困って その彼にSOSを求めたようなのです。
わたしが 彼の申し出をためらっていると「妻と子供もいますので、一緒に車でお送りしますよ」とニコニコして言ってくれました。

 

車では ほん10分位でしたが、おりしも雨が降り出し本当に助かりました。奥さんのほうが一番きれいなわかりやすい英語を話し、束の間会話が弾みました。最初に声をかけた女子学生、次に彼女が助けを求めた男性、そしてその奥さん。みんな 本当にやさしい。親切でした。
こういう出会いは、一人旅の醍醐味ですね。

 

 

 

<親孝行な娘たち>

このところ旅をして目につくのが母と娘の2人組です。特に 京都での観光バスで、ホテルで何組も目にしました。それも、娘といっても40代から60代まで。だからそのお母さんともなると70代の後半からもしかしたら90歳に手が届くかなという年齢に見えました。かなり高齢のためか少し腰が曲がったり歩くのもややゆっくりな印象でしたが、娘さんがしっかり手をつないで、なんともほほえましいというか頭の下がる(娘さんに対して)感じがしました。
面白いことに、私に話しかけるのは高齢の母親のほうでした。「この子はね、、」「うちの娘はね、、」とか、半分は自慢話。娘にこうしてつれてきてもらって、、と誇らしい気持ちなのでしょうね。「うらやましいですね」と わたしも素直に自分の気持ちを伝えました。

 

 

東京の自宅に戻ってみたら マンションの隣人から「平井さん、もうこれが最後と思って母をハワイに連れて行ってきました」と 美味しいクッキーをお土産にいただきました。
「そうですよ、できるうちに、やっておいてください」と私は本音で言ってしまいました。

こういう親孝行の娘たちを見るにつけ、「お母さん、あんまり親孝行できなくてごめんなさいね」と心の中で謝っている私なのです。「そうでもなかったわよ、あんたもあんたなりに やってくれたわよ」そんな母の声が聞こえてくるような気がして、、、。

 



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